ワールドカップ準決勝は南米勢がすべて敗退してヨーロッパ勢のみ。まるでユーロのような雰囲気となってきました。残っているのは、ウルグアイを破って2006年の準優勝以来12年ぶり4強のフランス、王国ブラジルを退け1986年の4位以来32年ぶりのベルギー。躍進の地元ロシアに引導を渡し1998年の3位以来20年ぶりのクロアチア、そしてスウェーデンを下して1990年の4位以来28年ぶりにベスト4入りを果たしたイングランド。ベッカムとイブラによる賭けも話題となりました。どのチームもベスト4入りは久しぶりなので、ブラジルやドイツら常連が残っているよりサポーター達の熱量は凄そうです。
対戦カードは、まずフランスvsベルギー。ベスト16が出揃った時点で"死の山"と評されていた強豪揃いのトーナメントを勝ちあがってきた両者。そしてもう1試合はクロアチアvsイングランド。延長とPK続きの接戦を制してきた2チームによる顔合わせ。どちらも非常に楽しみな好カードです。
このページでは、準決勝1試合目の詳細情報、過去の対戦成績、ブックメーカーが発表した予想オッズ、参考データなどを掲載しています。試合を楽しみ、そして賭ける際の参考にお役立てください!
WC2018準決勝.1 フランスvsベルギー
FIFA 2018 World Cup in Russia Semi Finals
フランス(7) vs ベルギー(3)
キックオフ:2018年7月10日(火)21:00 (日本時間は翌日3:00)
スタジアム:サンクトペテルブルク・スタジアム
()の数字はFIFAランキング
事実上の決勝戦とも言われているタレント揃いの両チームによる対戦。アルゼンチン、ウルグアイら南米の強豪を退けてきたフランスと、日本、そして優勝本命のブラジルを下してきたベルギーのマッチアップです。
フランス・ベルギー代表メンバー
どちらも欧州ビッグクラブでプレーするタレント勢揃い。クラブでチームメイトの選手らも。特にポグバとルカクは仲が良く、ルカクがユナイテッド移籍を果たしたのはポグバが誘っていたからと言われるほど。フェライニもユナイテッドの仲間。互いを知る彼らがどのような動きをみせるかは注目どころの一つですね。フランスのカンテとジルー、ベルギーのクルトワとアザールはチェルシー、フランスのGKアレオラ、DFキンペンベ、FWムバッペと、ベルギーのトーマス・ムニエは共にパリ・サンジェルマン。ムニエはグループステージのイングランド戦以外はスタメン&フル出場のサイドバック。ムバッペの位置とはポジションが反対ではありますが、クラブから知っているので何かしら重要な役目を担うかもしれません。
フランスとベルギーの過去の対戦成績(2000年代に入ってからの5試合+それ以前のW杯)
2015/06/07 | 親善試合 | フランス 3 - 4 ベルギー |
---|---|---|
2013/08/14 | 親善試合 | ベルギー 0 - 0 フランス |
2011/11/15 | 親善試合 | フランス 0 - 0 ベルギー |
2004/02/18 | 親善試合 | ベルギー 0 - 2 フランス |
2002/05/18 | 親善試合 | フランス 1 - 2 ベルギー |
1986/06/28 | W杯メキシコ(3位決定戦) | フランス 4 - 2 ベルギー |
1938/06/05 | W杯フランス(初戦) | フランス 3 - 1 ベルギー |
フランスとベルギーは隣国とあって過去に非常に多くの対戦があります。ここでは直近の数試合と過去のワールドカップでの結果のみを掲載していますが、通算対戦回数は73回、そして結果はフランスが24勝、ベルギーが30勝、引き分けが19回。 ベルギーの方が勝ち越しています。
直前回の親善試合はフランス・パリのスタッド・ド・フランスにて。前半にフェライニが2発、後半にもフェライニのアシストでナインゴランが追加点を挙げてベルギーが3-0とし、その後互いにPKで1点加え、試合終了間際にフランスのフェキルとパイエが決めて4-3で終了。ベルギー側のパフォーマンスが光る試合でした。
ワールドカップ本大会での対戦は過去に2度。一番古いのは80年前のフランス大会1試合目。地元のフランスが勝利しました。そして2度目は32年前のメキシコ大会の3位決定戦。この試合も延長の末フランスがベルギーを下しました。ベルギーにとっては今回この試合以来の4強入り、しかも超えるべき壁が前回破れた相手とあってモチベーションは相当なものがあるでしょう。フランスも直前会の試合で地元で恥をかかされているので、負けるわけにはいきません。
両チームの今大会のここまでの結果
グループステージ 決勝トーナメント初戦 準々決勝 |
グループステージ 決勝トーナメント初戦 準々決勝 |
フランスは決勝トーナメント初戦はアルゼンチン相手に分厚い攻撃を展開して圧倒、一時は2-1でリードされるも3連続ゴールを決めて4-2とし、試合終了間際に1点取られて4-3で勝利しました。準々決勝ではウルグアイにも同様の強さをみせ、まず前半41分にグリーズマンのFKにヴァランが合わせて先制、そして後半16分にグリーズマンが放った強烈なシュートをウルグアイのGKムスレラがファンブルして追加点。カバーニが欠場していたとはいえ、スアレスに一本もシュートを打たせず2-0で完封勝利しました。
ベルギーは皆さんご存知のとおりトーナメント初戦で日本に劇的勝利を果たしました。最後の高速カウンターで赤い悪魔がその本領を少し覗かせたようでしたが、続くブラジル戦では彼らの強さが本物だと証明されました。試合が始まって13分後、シャドリのコーナーにコンパニが合わせたボールがフェルナンジーニョの肩に当たってゴールへ。このOGでまずベルギーが先制し、続く31分にはまたも高速カウンターから最後はデブルイネの切り裂くようなシュートで追加点。ベルギー2点リードで後半へ入り、ブラジルが徐々に攻勢を強めるも硬い守備と守護神クルトワのセーブでブラジルはなかなか点を奪えず。途中出場のアウグストが後半31分に1点返すのが精一杯で、そのまま決着。優勝本命がここで敗退し、前日にフランスがウルグアイを破ったこともあって全ての南米勢が大会から去りました。
フランスvsベルギーに対するブックメーカーの勝敗予想オッズ
(ウィリアムヒルの7/9時点のオッズ)
こちらはブックメーカーウィリアムヒル社が7/9時点で発表していた勝敗予想オッズです。90分間の結果予想はフランス2.37倍、ドロー3.10倍、ベルギー3.10倍。延長戦、PK戦を含む突破予想はフランス1.73倍、ベルギー2.0倍。ブックメーカーの評価ではフランスの方がFavorite(フェイバリット:オッズが低い)、ベルギーがUnderdog(アンダードッグ:オッズが高い方)となっています。
過去の対戦成績ではベルギーの方が上回っていますが、オッズへの影響は少なそうです。直前回の試合結果のインパクトはもちろんありますが、それでもフランスの方がフェイバリットなのは単純に賭けがフランス寄りに集中するだろうと判断したものと思われます。メンバーの所属クラブもフランスの方が上とも考えられますし。がしかし互いに完成度が高いチーム、試合はオッズほど偏りのない拮抗した展開になるのではないでしょうか。
どちらもほんの数秒でゴール前に迫るカウンターがあります。スペインのように中盤でパスを繋ぐようなポゼッションサッカーではなく速攻型のチームの試合では、ゴール前にボールが運ばれる回数が増え、結果としてコーナーキックが多くなる傾向が。そこで試合が始まる直前、または試合中に賭けられる「コーナー本数の予想オッズ」で「◯本を超えるか?」の少し多めのオッズに賭けておくとおもしろそうです。また、そうなると上背がある選手が頭でゴールを決める確率も上がるので、ジルー(192cm)やフェライニ(194cm)のゴール予想オッズも合わせてチェックを。
ジルーのゴール予想は3.1倍。
フェライニは5.5倍。また、打ち合う可能性を考えるなら「両チーム共にゴールするか(Both Teams to score)」の"はい"も狙い目です。ウィリアムヒルの7/9時点のオッズは1.73倍です。
シンプルに「決勝に進んでほしいチームどちらか一方に応援の意味で賭ける」のも、片方に肩入れできるので試合が一層楽しくなります。個人的には日本を破ったベルギーを応援したいので(笑)、ベルギーに応援賭けしておきました。ムバッペやグリーズマンは驚異的ですが、組織としての完成度はベルギーの方が高いのでは?と思いながら…
ウィリアムヒル社の詳細と参加方法
ここで挙げたオッズの他にも100種以上の多彩な賭け方あり。
すでにアカウントをお持ちの方は、試合のシナリオをあれこれ考えながらオッズを選んでお楽しみください、