このページは、「ブックメーカーで稼ぐ/利益を狙う」といった目的を持ってプレーするにあたり最初に知っておくべきことを解説した包括的ガイドです。ブックメーカー投資とは何か、ブックメーカーは稼げるのか、実践方法どうする、といった疑問の解決、そして「そもそもブックメーカーでスポーツに賭けることは投資なの?」といった根本にも触れています。
先に結論をお伝えしますと、スポーツベッティングは他のギャンブルに比べると稼げる可能性は高いです。これは個人的な経験と、客観的な根拠からそう言えます。
ただし、「こうすれば稼げますよ」と一言で済むほど簡単ではありません。土台となる知識や状況に応じた工夫が求められます。当サイトでは、それらを複数回に分けてすべて公開しています。このページはその入り口であり、収益重視でスポーツベットにチャレンジする際にもっとも重要な"根本的な理解"を深掘り解説しました。
ネットで話題のブックメーカー投資法という言葉の意味、スポーツベッティングで長期的なプラスを目指すにはどうすれば良いかを実体験やプロ監修のもとに書いていますので、何かヒントをお探しの方は参考にご覧ください!
ブックメーカー投資とは?
あなたがブックメーカーやスポーツベッティングを知ったきっかけは何でしたか?
もしもそれが、どこかのサイト/SNS/知人の紹介で「ブックメーカー投資」という言葉を知ったこと、あるいは「私の手法を使うと簡単に稼げますよ」という話をどこかで聞いたからであれば、それらの情報から感じた「そんなに簡単なの!?」という期待感は一旦捨てた方が良いかもしれません。
なぜなら、大前提として「ブックメーカーは投資のためのサイトではない」からです。
それなのに投資と呼ばれる理由はなぜなのか?
まずここからご説明します。
ブックメーカー投資という言葉の由来
ブックメーカー投資という言葉は、2008年前後から使われはじめた造語です。
複数のブックメーカーを用いたアービトラージ(Arbitrage)という手法が世界中で普及し、それが「新しい投資」として認知され、一部のブックメーカー利用者に広がっていきました。
当時はノーリスクの必勝ノウハウとして話題になりましたが、現在はほぼ使えません。
そのあたりを詳しく掘り下げるにあたって、まずアービトラージの仕組みをご覧ください。(ご存知であれば飛ばしてください)
スポーツアービトラージとは?
アービトラージは、日本語では裁定取引(俗にサヤ取り)とも言われる金融市場の売買や物品の取引などで実際に用いられる手法です。
本来同じ価値を持つものが別々の場所で一時的に価値が異なっているなら、安いところで買って高いところで売るだけで儲かります。
たとえば、ビットコイン。
A取引所では1BTCが500万円で買えて、B取引所では1BTCを505万円で日本円に換金できるならどうでしょう?
A取引所で買ってB取引所で売るだけで5万円の利益ですよね。
かなりざっくりした例ですが、このような「市場に生じた価値差ををうまく見つけて利ざやを得る行為」が裁定取引です。この原理を、ネット上のブックメーカーのオッズに当てはめたのがスポーツアービトラージと呼ばれるもの。
たとえばテニスで「錦織vsジョコビッチ」という試合があり、2つのブックメーカーが以下のようなオッズを出しているとします。
Aブックメーカー
錦織 3.5倍
ジョコビッチ 1.3倍
Bブックメーカー
錦織 2.8倍
ジョコビッチ 1.5倍
ブックメーカー各社はそれぞれが独自に運営していますから、同じ試合に対して違った倍率のオッズを出すことも珍しくありません。
これ自体はごく普通の話なのですが、オッズの差が極端になると、プレイヤーが絶対に儲かる状況が生まれます。
この例では、仮に1,000ドルの資金を用意してAブックメーカーで錦織の3.5倍に300ドル、Bブックメーカーでジョコビッチの1.5倍に700ドル賭けると、勝敗に関わらず試合後に50ドルの利益が生まれます。
計算してみましょう。
錦織が勝てば…
3.5倍 x 300ドル = Aブックメーカーに1050ドルの払戻し。一方、Bブックメーカーでジョコビッチに賭けた700ドルは負けて没収されます。錦織に賭けた300ドルをあわせたトータル賭け金1,000ドルを引いても、50ドルの儲けが手元に残る
ジョコビッチが勝てば…
1.5倍 x 700ドル = Bブックメーカーに1050ドルの払戻し。一方、Aブックメーカーで錦織に賭けた300ドルは没収されます。ジョコビッチに賭けた700ドルと没収された300ドル、トータル賭け金1,000ドルを引いても50ドルの儲けが手元に残る
いかがでしょう?どちらが勝っても、賭け金より配当の方が上回っていますよね?
このように、試合結果に関わらず「投じた賭け金の総額よりも払戻しが大きくなる」のがスポーツアービトラージです。
スポーツベッティングには、予想が当たれば「ベット時点の倍率で払い戻し」という原則があります。そのため、倍率差が一定を超える不均衡な状態をみつけたら賭けが成功した時点で利益確定です。
ちなみに、単一のブックメーカー内で両選手に資金を配分して賭けたとしても、このようにはなりません。かならず2~10%ほど賭け金が目減りして返ってきます。その減った分がブックメーカーの儲けとなります。
必勝の状態が生じる理由は、両選手のオッズ(価値)が各ブックメーカーサイト(別々の場所)によって異なり、その組み合わせが払戻率100%を超える(市場の歪みが生じている)ため。そして、この必勝法が実践可能なのは、ネット上で複数のブックメーカーサイトを横断して瞬時に賭けられるため。
まさにアービトラージ、裁定取引です。
こうしたチャンスだけを拾って賭け続けたら、サイト単位の残高は試合ごとの勝敗結果に応じて増減を繰り返しますが、使用する全サイトをあわせたトータル収支は永遠にプラス。儲けだけが積み重なっていきます。
アービトラージは最強の投資法ではなく禁止行為
ギャンブルなのに負けない、不思議な話ですよね。
ここで挙げた例はフィクションではなく、実際にブックメーカー各社間で起こっていますしアービトラージは一時期までは有効な手法でした。
しかし、今ではこのノウハウをそのまま使うことはできません。
理由は単純で、ブックメーカー側が禁止しているからです。
アービトラージ可能なオッズにうまく賭けると、実際にプレイヤーが100%勝ちます。
反対にブックメーカーを営む業者側は、ビジネスの性質上プレイヤーの勝利を望んでいません。
アービトラージはシステムの盲点をついたプレイヤーが100%有利な裏技です。放っておくわけにはいきませんから、「必勝=迷惑=禁止 → もしアービトラージ状態のオッズだけに賭けているなら、規制やアカウント凍結」という体制を作りました。
具体的に言うと、迷惑な客は排除できるというルールが規約に盛り込まれています。また、ブックメーカー各社にはリスク管理部門があり、すべてのプレイヤーの賭けの状況を把握しています。
以前は、うまく誤魔化せばそのような規制をかいくぐることも不可能ではなく、コツコツと利益を増やすことが実際にできました。
慎重に取り組めば。
しかし、近年はウェブサイトの技術的な進化が著しく(オッズ差がアービトラージ状態になっても瞬時に修正される。以前は一定のタイムラグがあり、そのあいだが賭けるチャンスだった)、加えてブックメーカーのオッズそのものが業界として共通化されてきている部分もあるため、チャンスそのものが生じにくくなってきています。
2006~8年頃、私は鬼のように連日連夜アービトラージに取り組んでいました。ですから、ブックメーカー側の対策の厳しさを痛いほど感じてきました(笑)
投資は不可だが理論は活用できる
規制、労力、費用対効果を考えると、アービトラージの手法のみで儲けることは100%実現不可能です。
ただし、仕組みや理論そのものはプレーには大いに役立つため、覚えておいて損はありません。アービトラージについてもう少し突っ込んだ話はブックメーカーアービトラージとは何か?全容(真実)と知っておきたい活用術にて解説しているので、後ほどご覧ください。
ちなみに、ブックメーカー「ピナクル」は、アービトラージさえ容認するプロベッターが最も使用するサイトです。稼ぐことが目的なら確実に使用します。
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ブックメーカーPinnacle(ピナクル)の詳細解説|特徴と使い方の総合ガイド
Pinnacleに移動 使用方法を確認 Pinnacle(ピナクル)は1998年オープン、オンラインブックメーカーのなかでは最古参の域に入る老舗であり、プロベッターから高い支持を受ける超一流サイトです ...
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ブックメーカー投資の嘘
さて、重要なのはここからです。
素早く計算したりタイミングよく賭ける技術は求められるものの、うまく使えば必勝で利益が得られる。アービトラージは金融等の世界でも用いられる一つの投資手法であり、それをブックメーカーのオッズに当てはめた。
だから、ブックメーカーでのアービトラージ投資 = ブックメーカー投資という表現が用いられるようになった、という経緯があります。
表現にこだわるなら、厳密には投資風のスポーツベッティングとするべきかもしれませんが、とにかく「ブックメーカー投資」というワードはスポーツアービトラージの流行と共に誕生しました。
ブックメーカー投資の情報商材と言葉の形骸化
しかし、その後は言葉だけが一人歩きしていきます。
ブックメーカーで賭けることはスポーツのベッティング(賭博)、つまり純然たるギャンブルです。そして、どんなギャンブルであっても、必勝法はあるか?攻略法はないだろうか?など探求したくなるもの。
それはスポーツベッティングの世界も同じで、プレイヤーたちによって、さまざまな戦略や攻略法(のような理論やテクニック、工夫)が編み出されてきました。
それらが、今度は「アービトラージではない最新のブックメーカー投資!」と銘打たれて情報商材やセミナーで提供されるようになりました。
ところが、大半は机上の空論や自分が挑戦した時にたまたまうまくいったもの、過去データに基づいた予想の単なるアプローチでしかなく、投資法と呼ぶには心もとないものばかり。
そこにリスク無し・簡単・安心などの脚色がつき、「ブックメーカーは投資だ!簡単だ!」という表現が出来上がりました。「ギャンブルで稼ぐ方法」というより「投資です」と表現した方が、イメージとして手堅そうですからね。
要するに、ブックメーカー投資は完全に印象操作のための言葉になってしまいました。
予想配信サービス・自動売買ツールは詐欺?
また、ブックメーカーが知られるようになって、予想屋の有料配信サービスも増えました。
料金を支払うと予想が送られてくる。こうした配信そのものは特に目新しいサービスではありません。
スポーツあるところに予想屋あり。
よく当たる予想、長期的に良いパフォーマンスを出している配信業者もありますし、一方で全然当たらない予想屋もネット上には溢れています。
不的中ばかりだと文句を言いたくなりますが、的中率のムラがあるのはギャンブルだから仕方がない。
問題となるのは、「指示された試合に賭けるだけ」という案内のもと、スマホで誰でもできる最新のブックメーカー投資とアピールしたような予想配信です。
このような触れ込みで集客しているサービスの多くは、1.01倍〜1.1倍ほどの超低倍率オッズを推奨し、薄利を積み上げることを狙いとしています。
しかし残念なことに、この方法はいずれ利益を飲まれるか、ブックメーカー側に規制されます。
そもそも、予想配信に乗って賭けることは投資ではありませんよね。
ここでも印象操作に言葉が利用されています。
もう一つ、簡単に稼げる方法として「ブックメーカーの自動売買ツール」というものが時々ネットに登場します。
条件を指定して起動すると自動的にブックメーカーのサイトを開き、オッズを選び、賭け金を入力してベット完了させる。ほったらかしで儲かりますよ、というもの。
昔は自動で賭け金を入力するところまで進めるようなツールはあったのですが、前述のとおりブックメーカーのウェブサイトの技術の進化もあって、そうした行為をするとすぐに検知されて規制対象になります。
ついでに、手間は省けても儲かる根拠はどこにもありません。
ブックメーカー投資法は存在しない【重要】
ですから、本ページをご覧になった皆様はまず、ブックメーカー投資という"投資法"は存在しないということを覚えておいてください。
何らかの手法を教わったり、必勝法を教えるから塾に入会しませんか?と誘われたとしても、それだけを盲信しないようにご注意を。
もちろん、なかには十分に検証された素晴らしい方法もあるでしょう。また、結果的に利益が出るなら呼び方なんてどうでも良いかもしれません。
確かにそうです。
しかしそれでも、あなたが挑戦するのは、行為としては純粋な"賭け"であって、"投資"ではないことを忘れてはいけません。
投資法と称され紹介・販売されているのは、あくまでギャンブルのひとつの戦略です。大半は「条件に合うオッズに賭けよう」「勝つ見込みの高い低倍率のオッズを狙おう」といったもの。
残念ながら、これらは決して長期的にはうまくいきません。いずれ番狂わせが起きて積み上げた利益を吐き出してしまいます。
そうなるように、ブックメーカーのオッズは絶妙に調整されているからです。
ブックメーカーで稼ぐには?【重要な理解】
ブックメーカー投資法が存在しないことは分かった。では、ブックメーカー相手に稼ぐことは不可能なのか?
そうではありません。稼いでいるプレイヤー、勝ち越しているプレイヤーはいくらでもいます。
ここからは、そうなるための理解を掘り下げていきます。
「ブックメーカー投資」という言葉をきっかけにブックメーカーを知った方へ、視点を切り替えてプレーの全体像を俯瞰すべく、スポーツベッティングという行為を木に置き換えてご説明します。
スポーツベッティングを枝葉・幹・根に分ける
投資法と称されたもの − テクニックや賭け方の工夫などは、言わばスポーツベッティングという木の枝葉末節です。
その手法や理論どおりに事が進み、ピタッとハマっているうちは枝に果実(利益)が実ります。
しかし、アービトラージのようにブックメーカー側の対応や業界変化で使えなくなることがあります。また、過去データに基づく戦略であれば、データに合わない状況が続くと狙った成果は得られません。
枝は、折れるし、枯れますよね。
ある特定のノウハウをブックメーカーの攻略法だ!投資だ!と誤解すると、うまくいかなくなった時点でチャレンジはそこまでになってしまいます。「言われた通りにしたのにダメだった」という思いだけを残して。
だから、誰かにどんなに素晴らしい手法を教わったとしても、それがすべてだと思わないでください。
あくまでも全体の一部。末端。ひとつの手法にすぎません。
それらの枝は幹から伸びるもので、ここでの木の幹は、スポーツベッティングの基礎知識全般を指します。
サイトの使い方
賭けの基本的なルール
オッズの種類
オッズの仕組み
などの、プレーのための基本的な知識です。
「ブックメーカーは投資のためのサイト」という間違った認識を捨てるのは、このあたりを正しく把握するためでもあります。
そして、木は根から水や栄養を吸って幹を通って枝葉に送り届けるわけですが、スポーツベッティングにおける幹を支える根とは、賭けるスポーツに対するあなたの興味や関心です。
自分が賭けようとしているスポーツに関する情報量は、成否を分けるもっとも重要な要素の一つ。
ブックメーカーで稼ぐための考え方
たとえば、株やFXや仮想通貨などの投資にあたって、まったく予備知識ゼロで資金を投じることはないですよね。
証券口座の利用法はもちろん、市場全体の知識、対象銘柄の選定方法、ファンダメンタルズやテクニカル分析などトレードにまつわる理解、その他さまざまな周辺知識が求められます。
自分でトレードせずに銀行の投資信託商品を購入するだけだとしても、少なからず予習は必要かと。
さらに、競馬やカジノゲームも、ルールをまったく知らなければ、勝っても負けても理由が分かりません。
金融投資と競馬やカジノを同列に語るのはおかしな話ですが、ざっくりとカテゴライズすれば「未来予想の行為」「リスクとリターンを天秤にかける行為」という点で同じと言えます。
加えて、「お金が儲かるかもしれない」という結果の"期待感"がついてきます。
この期待感は強烈です。お金が欲しければ欲しいほど。
もしも、なんの指針もなく知識が浅い状態で取り組んでいると、どんどん安易な方向へ流されて「より簡単に儲かりそうな情報」や「結果が出そう(に見える話)」に意識が向いてしまうかもしれません。
これはヒトの性分とも言えます。どうせならラクに儲けたいですから。
ところが、それは根や幹が無いのに枝葉を伸ばそうとするのと同じです。
まさに根無し草のギャンブラーと言ったところでしょうか。
スポーツベッティングを樹木としてとらえることは、そうならないための予防、ブレない方向性を保つためでもあります。
スポーツの情報収集(根)
+
基礎知識の習得(幹)
+
ルールを立ててBet(枝葉)
↓
利益(果実)
最終的に果実を得るために、先に根や幹を太く。つまり、スポーツの情報収集とベッティングの基礎の習得が、戦略や手法の模索よりも優先されます。
基礎知識は当サイトでほぼ網羅していますし、日本語ブックメーカーで実践しながらであれば、すぐにマスターできるでしょう。
スポーツの情報チェックは継続的に。
戦略やノウハウを追いかけて「ブックメーカー投資をやろうとする」のではなく、この理解に基づいたスポーツベッティングを深く探求するという意識の方向が、長期的にプラスを積んでいくためには重要です。
スポーツベッティングの投資的実践方法
次は、ここまでご説明してきたことを踏まえながらより具体的な実践についてご説明します。
スポーツベッティングで稼ぎたいという考えには、単に「予想を当てたい」や「負けたくない・とにかく儲けたい」など抽象的な願望、「毎月10万円ほど副収入を得たい」や「仕事を辞めて専業プロになりたい」など具体的な目標、そのほかさまざまな想いが混在していると思います。
実際のところ、専業プロベッターになるのは簡単ではありません。長い時間をかけて培った経験が必要ですし、暮らしに十分なほど稼ぐためには結局のところ資金力がものを言います。
反対に、予想をもっと当たるようにしたいというプレーの質の改善や、数万円〜数十万円の副収入を得たいというゴールは、正しいやり方をすれば十分に到達可能です。
スポーツベットは上手・下手の差が出やすい
スポーツベッティングが投資とみなされる理由や、プレイヤーによっては大きな利益を継続的に生み出せているのは、他のギャンブルと違ってラッキー以外の勝てる根拠を自分自身に積み上げていけるからです。
ギャンブルは、種類を大きく分けると
技術介入性がないゲーム
技術介入性があるゲーム
の2つがあります。
宝くじ、カジノのルーレットやバカラなどは前者です。一方、ブラックジャック、競馬、スポーツベッティングなどは後者にあたります。(それぞれ、ほかにも色々あります)
前者は、どうやっても期待値が変わることはありません。
ルーレットはどこに賭けるか、バカラはバンカーとプレイヤーのどちらに賭けるかを自分で選べますが、運営元が儲かるように(そうでないと潰れるから)、これらのゲームでは期待値がマイナスで固定されています。
そのため、理論的には長くやればやるほどプレイヤーが負けることになります。
一方で後者のギャンブルは、取り組み方によって期待値自体が増減し、儲けを左右します。計算はそれぞれ単純ではありませんが、簡単に言えば正しい理解を持って長くやればやるほど、勝ち越せる可能性が増えていきます。
ブックメーカーはシステム的に他のギャンブルに比べて期待値の変動が大きく、期待値が100%を超える(プレイヤー側全体が儲かる状態 = 運営側が損失を被る)という、カジノゲームではありえない状態さえ生じます。
そのシステムの不安定さ、「上手・下手」が結果に出やすいところが、スポーツベッティングがプレイヤーに有利なところ。
スポーツを絞って分析・考察・予想する
では、どうすれば勝てる根拠が積み上がっていくのか?
スポーツベッティングとは、本質的には「その結果は起こりそうか?」「オッズは妥当か?」という二つの面からの分析と考察の繰り返しです。
この前提に立ち、もっとも効果的なレベルアップの方法をお伝えします。
すでにプレーしている方は一度、原点に返ってください。これからはじめる方は覚えておいてください。
スポーツベッティングは文字どおり「スポーツの結果を予想して賭ける行為」です。したがって、当たり前の話ですが結果について考察することがまず一番大事。
過去に何かプレーしていたスポーツはありますか?
いま何か好きなスポーツはありますか?
あるいは、面白そうだと感じるスポーツはありますか?
もしもこれらの質問にYesなら、その関心があるスポーツからはじめることをオススメします。
たとえばネットでサッカーの投資法やノウハウを見かけて興味を持ったとしても、野球が好きなら野球で。テニス党ならテニスから。
その特定のスポーツで試合をピックアップし、結果を
- 勝敗は?
- スコアは?
- 点差は?
- 前半・後半や、セット単位での結果は?
- 団体競技なら誰がゴールを決めそうか
などの切り口で予想して、その予想を紙やスマホのメモ帳に書いてみてください。
最新ニュース、データサイトや専門情報サイト、各チーム・選手の公式サイトなど、さまざまなリソースで情報収集しながら、なにか結果に影響しそうなファクターはないか、過去データに気になる傾向はないか、ということを探求します。
10betやBet365には各種スポーツの結果・予定・各種統計をチェックできるページが併設してあります。一度確認してみてください。
そして、自分なりに試合を分析したり考察してから、ブックメーカーのサイトでその予想に該当するオッズを探して賭けます。
なぜ予想してからオッズを見るのかというと、特にビギナーは先にオッズを見ると、倍率の偏りに影響されて判断が狂いやすいため。
オッズをみながらでも構いませんが、オッズの高低を一番の予想根拠にしないでください。
試合が終わったら、今度は結果について考察します。
結果に対する振り返りは、予想を立てる以上に重要です。見込みどおりだったか想定外だったか。どういうところが見込みと違ったのか、「この結果なら、より適したオッズはなかったか?」などを考察して、次の試合へ。
- さまざまな角度から考察と予想
- 予想に合致するオッズを選ぶ
- 確定後に結果と展開を振り返る
この一連の流れを実践することで、オッズの高低要素を排除した純粋な予想力を養います。
ブックメーカーはスポーツの結果に一切関与しませんから、「その結果が起こりそうか?」という考察そのものは、ギャンブルではありません。
ここに、自分がやっていたスポーツや好きなスポーツで取り組む理由があります。
まったく知らない競技よりも、予備知識のある競技の方が情報収集が自然にできますし、深く考察できますし、楽しめますよね。
サッカー、テニス、野球、バスケットボール、アメフト、アイスホッケー、ゴルフ、F1、バレーボール、ラグビー、格闘技、クリケット、その他なんでもOK。
日本人サッカーファンなら、Jリーグは情報源も豊富で狙い目かもしれません。Jリーグの賭けのヒントも当サイト内で触れているので、後ほどご確認ください。
ギャンブルとは関係なく、「この試合はどのような結果になるだろうか?」と、予想そのものを楽しむのが肝心です。
儲けるという結果までの道中では、資金管理、メンタルコントロール、戦略なども求められます。
しかし、もしもあなたがビギナーであれば、それらはもう少しあとから荷台に積んでいく知識です。そもそも楽しいというガソリンがないと走れません。興味のないスポーツで取り組んでも問題ありませんが、情熱がガス欠になると根無しギャンブラーに戻りやすいため、ご注意ください。
オッズは妥当か?という視点を養う
関心を持つスポーツにて「予想してからオッズを見る」という順番で取り組むのは、本当の見込みとオッズの乖離に気付いて「倍率は妥当だろうか?」という判断力を養うためでもあります。
ブックメーカーのオッズは、過去のデータ等から導き出された確率と、プレイヤーたちの心理(どう賭けるか)を汲み取って設定され、実際に集まった賭け金の偏りによって動きます。
ブックメーカーにもスポーツの結果がどうなるかは分かりません。そのため、彼らの事前予測に反する結果も頻発します。
ブックメーカーのサイト上に並んでいるある時点のオッズの高低からは、ざっくりとした見込みを知ることはできても、それ以上の情報は得られません。
一方で、予想後のオッズチェックが習慣化してくると、「自分の見立てでは明らかに可能性が高そうだと感じるのに、なぜこんなにもオッズが高いのだろうか?」「低すぎやしないか?」という違和感を覚えることが増えてきます。
この違和感こそが、運以外の勝てる根拠が自分に積み上がり始めた証拠。
しばらく続けていると、オッズをみて適当に賭けているだけに比べて実力は格段にアップします。
もちろん、違和感が的外れなことも多々ありますから、結果の振り返りもお忘れなく。(この部分は今後さらに掘り下げて解説します)
時間の投資が効果大
また、どれだけ探求しても予想的中精度が100%になることはありません。そこはあらかじめ割り切ってください。
利益を重視したプレーにおいて、目指すのは勝率100%ではなく長期的なプラスです。つまり、資金の増減の波はあっても、長い目でみたら勝ち越しているという状態です。
そうなるためには、スポーツの情報収集と結果予測・考察の繰り返しこそが、面倒なようで実は最短ルートだったりします。
月並みな表現ですが、スポーツベッティングに時間を投資することが大事。
この言葉は、ただ単に時間がかかるという意味ではありません。
長くやるほど、チームや選手、あるいは業界全体の時系列的な変化を把握できて、それだけ狙い目のオッズや良い賭け方が見つかりやすくなるということを含んでいます。
前回の試合との違い、先月との違い、昨シーズンとの違い、直近数日間のこと、これらの時間を伴う変化にも意識を向けてみてください。
ブックメーカー投資とは何か?要点のまとめ
最後に、あらためて要点をまとめます。
ブックメーカー投資とは?
- ブックメーカーは投資のためのサイトではない
- ブックメーカー投資とは単なる言葉
- ブックメーカー投資とはあくまで賭け方の工夫のこと
- ブックメーカー投資法という投資は存在しない
ブックメーカー投資とは単なる言葉なので、「ブックメーカーで投資して儲けたい!」考えるのは視野が狭くなるため危険です。
スポーツベットで稼ぐには?
- 根、幹、枝葉に分解して考える
- スポーツへの関心(根)と基礎の習得(幹)が重要
- 関心あるスポーツから始める
- 予想のあとにオッズをみる習慣を
- 単発の大勝ちより長期的なプラスを目指す
このページではあくまで"理解"という部分に焦点を絞って書いてきたので、全体的に曖昧かつ抽象的な表現が多くなってしまいましたが、なんとなくイメージいただけましたか?
プロベッターから教わった知識のなかで、もっとも重要だと思ったスポーツベッティングを分解してとらえることと予想してからオッズを見るという実践手法に、「ブックメーカー投資」という言葉を交えて解説してきました。
簡単に儲かる副業的な期待からブックメーカー投資に関心を持たった方にとっては、当ページを読んで「即金じゃないのか」「難しそう」という失望もあったかと思います。
しかし、簡単に儲かるのなら間違いなくブックメーカー側が対策を講じますし、長続きはしません。
これまで何人ものベッターと話してきましたが、やはり趣味としてある程度の期間を探求してきた結果、勝ち越せるようになったという意見が圧倒的に多かったです。
具体的な始め方
もしもまだブックメーカーを一度も触ったことがないまま当ページをはじめてご覧になったのであれば、いまいちよくわからない部分もあったと思います。
プレーをはじめたあと、随時戻ってきて参照ください。
最初は、2〜3社のブックメーカーで無料アカウントの作成を済ませたら、サイト内を巡回してどのようなオッズ(賭け方)があるのかチェックすることをオススメします。登録手順やオッズの種類について、ほとんどの基礎知識はサイト内の各ページにまとめています。スポーツベッティングの基礎、いわゆる"幹を太くする"ための参考にお役立てください。
このページでご紹介したアプローチにおいては、どのブックメーカーを使用するかは問いません。「稼ぎやすいブックメーカーはありますか?」という質問をときどき頂戴しますが、そのようなサイトは無いです。
ビギナーがとっつきやすいブックメーカーという視点だと、使いやすいSportsbet.ioは適任。一方、入出金手段は限られますが、賭け式の種類が多いbet365とWilliam Hillは理解が深まります。長期的に取り組んでいくならPinnacleは100%使います。プロベッターが最も使用するサイトであり、「稼ぐためのスポーツベット」には必須です。
プレー方法とアカウントの作成は下記で詳しく解説しています。
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ブックメーカーの始め方(スポーツベットのやり方)ガイド|最速の開始方法を解説
ブックメーカーの始め方を解説した初心者ガイドのページです。ブックメーカーのサイト利用方法とスポーツベットのやり方について、基本の4ステップとなる登録方法・入金方法・賭け方・出金方法を順番に詳しく解説しています。すぐに賭けたい方や今日始めたい人はご活用ください。
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ブックメーカーの登録方法を完全解説|新規アカウント作成手順と注意点
ブックメーカー登録方法を解説したページです。登録の流れ、アカウント作成ページの各項目(電話番号、住所、ユーザー名、暗証番号、セキュリティの質問)などの書き方に関する詳細を解説しています。スポーツベッティングを始めるにあたりブックメーカーに登録するならご覧下さい。
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当サイトでは、「こうすれば絶対に勝てる!」と大風呂敷を広げた必勝法はご提供できません。
しかし、ここで説明した理解をベースにブレずに勝ち続けられるプレイヤーになるためのポイントをプロ監修のもとで随時アップしています。
スポーツベッティングは、単に「スポーツに賭けた!的中した!配当が得られた!嬉しい!」という娯楽的な喜びもありますが、深掘りするほど儲けと一緒にスポーツ愛まで深まる(と、個人的には感じる)点も魅力的。
本ページが、スポーツベッティングで稼ごうという目的において、ほんの少しでも参考になれば幸いです。さらに稼ぐための理解を深めたいなら、次は「ブックメーカーを複数利用する5つの理由とマックスベット規制回避のコツ」をご覧ください。
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ブックメーカーを複数利用する5つの理由とマックスベット規制回避のコツ
ブックメーカーで複数のサイトに会員登録する5つの理由について解説しています。マックスベット規制(Maxbet規制)とは何か?ベット規制される理由、回避方法、回避のコツについてもあわせて解説しています。スポーツベッティングを投資としてプレーする方はぜひご覧ください。
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