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オッズプロバイダーとは何か?スポーツブックメーカーを支えるB2B企業一覧【参考情報】

オッズプロバイダーとは?ベッティングプラットフォームとは?

ブックメーカーの裏側を知る

私たちプレイヤーが普段目にしているブックメーカー各社のウェブサイト、その上に並ぶさまざまなオッズ達やスポーツのデータ。これらは自然に湧いて出たものではなく、誰かが創り、管理し、提供しています。

あえて言葉にしなくても当たり前の話ですね。

プレイヤーは基本的に「入金し、オッズに賭けて、賞金をもらう」というやりとりしかブックメーカーと行わないため、各サイトで賭ける時に「どこの誰が作っているのか」ということまで考える機会はあまりないと思います。

そこで、新たな視点をご提供すべく、このページを用意しました。 

スポーツブックメーカーのウェブサイトの基盤となるソフトウェアを作っているプロバイダー、オッズを出すオッズプロバイダー、ライブストリーミングやスタッツデータ専門業者など、オンラインベッティング業界を支えるB2B企業をリストアップしてご紹介します。

当サイトでは毎年、業界の国際カンファレンスに出席して各ブックメーカーのマネージャーや関連業者と会って話を聞いています。その合間、カンファレンス会場にて撮影してきたブースの写真と共に、各社の概要や使用サイトを挙げていきます。そして、この知識をプレーに生かす方法も最後にまとめていますので、スポーツベッティングへの興味関心を深める参考になれば幸いです!

オッズプロバイダーとは?

スポーツブックソフトウェアプロバイダー

そもそもオッズプロバイダー(Odds Provider)とは、ブックメーカーに各スポーツのオッズやスタッツデータなどを提供する企業のこと。ウェブサイトの基盤・土台そのものを提供する企業は、スポーツブックソフトウェアプロバイダー(Sportsbook Software Provider)とも言います。

ブックメーカーのサイトと一口に言っても、社内の体制はさまざまです。

例えばbet365やウィリアムヒル、ベットウェイなどの昔から営業している老舗の大手ブックメーカーは、トレーダー(Tradar)オッズメーカー(Odds Maker)と呼ばれるオッズ算出やリスク管理の専門職の部署を自社内に設置しています。大量のスポーツデータや元になるオッズは外部のプロバイダー企業から取得して、その情報をトレーダーが分析・調整し、サイト上に供給します。あるいは、社内データに基づき、まったくのオリジナルでオッズを設定します。

一方、比較的新しいブックメーカーには、運営元(オペレーター企業)がソフトウェアプロバイダーと契約し、そのプロバイダーが開発しているスポーツブックサイトの土台やオッズをパッケージで使用して運営しているタイプもあります。

この形式のサイトは、ホワイトレーベル(White Lebel)とも呼びます。

例えば、1xbetはプロバイダー事業も展開しており、22betやBetwinnerなどが1xbetのホワイトレーベルに該当します。

この両方を混ぜた、「自社にトレーダー部門を構えつつも、基本的には外部業者のオッズを使用しているタイプ」や「ウェブサイトのフレームは自社開発で、スポーツベット部門は外部業者のソフトを組み込んでいる」というハイブリッド型、ライブベット(試合中の賭け)の画面に表示されるスタッツだけ取得していたり、ライブストリーミング専門業者の配信を組み込んでいる、競馬だけ別会社のソフトなど、部分的に外部業者に委託しているブックメーカーも多数。

オンラインベッティングの業界がこのような複雑な構造になっている理由は単純で、ブックメーカー運営のすべてを自社完結するのは膨大な人的・物的コストを要するため。

新規参入を試みる業者にしてみれば、出来上がったソフトウェアとデータを使えば、諸々の手間を全部飛ばして手軽に開業できます。

そうして参入障壁が下がったことで、中身が全部まったく同じサイトや類似したサイトの乱立を招きました。プロバイダーが同じ場合、色はそのサイトの雰囲気にあわせていても、レイアウトや対象スポーツ、マーケットは変わりません。プレー歴が長い方は、「あれ、このブックメーカーはあのサイトに似ているな」と感じたことはありませんか?

オッズプロバイダーは、私たちが賭けているオッズを出している業者、あるいは触れているウェブサイトの枠組みを提供している業者だと捉えたら、直接的に関わりがあると言えます。

しかし、プロバイダー自身がそのブックメーカーを運営しているわけではないため、スポットを当てなければ表には出ません。あくまで裏方達です。よほどのマニアでなければ、検索して調べることもないでしょう。

以下のリストは、マニアの方々の検索の手間を省きます(笑)

オッズプロバイダー/データプロバイダー/そのほか関連業者一覧

ということで、ここからは裏方の各企業の詳細をご覧ください。

Sportradar

Sportradar(スポートレーダー)

Sportradar(スポートレーダー)は各種スポーツの結果、ライブスコア、スタッツデータ等の収集・配信を手がける業界最大手のデータプロバイダー企業の1つです。集めたデータに基づいてベッティングオッズも算出し、スポーツメディアやブックメーカー各社にそのサービスを提供しています。本社はスイス。2021年にはNasdaqに上場しました。

名称 Sportradar(スポートレーダー)
運営 Sportradar AG
本社 スイス
創業 2001年
公式サイト sportradar.com

【系列】Betradar

スポーツブックプロバイダーBetradar(ベットレーダー)とは

Betradar(ベットレーダー)は、スポートレーダーのブックメーカー向けサービスに特化した部門です。世界120カ国、900を超えるスポーツベッティング事業者と提携。当サイト掲載の日本語対応ブックメーカーでは、bet365、ウィリアムヒル、スポーツベットアイオーほか多数サイトにライブベッティングのデータや、スタッツ情報、サイトによってはオッズも卸しています。(日本語非対応の大手では、PaddyPowerやLadbrokesなども)

オプティマゲーミング(OptimaGaming)

ベットレーダーは、OptimaMGS(オプティマゲーミング)というブックメーカーサイトを運営するためのパッケージソフトウェアも開発。

名称 Betrader(ベットレーダー)
運営 Sportradar AG
創業 2010年
公式サイト www.betradar.com

Betby

Betby(ベットビー・ベットバイ)

Betby(ベットビー)はスポーツブックメーカー運営のためのパッケージソフト、AIによる対戦ゲームベッティング(Betby.Games)、バーチャルスポーツのプラットフォームなどを提供するB2B企業。日本語対応の多くのサイトも提携先。

名称 Betby(ベットビー)
運営 EARLYBIRD LTD
本社 マルタ
創業 2018年
公式サイト betby.com

BetConstruct

BetConstruct(ベットコンストラクト)

BetConstruct(ベットコンストラクト)は、スポーツブック、eスポーツ、ファンタジースポーツ、カジノ、ライブカジノ、スキルゲーム、ポーカー、ペイメント関連、そのほかゲーミング業界のあらゆる領域におけるソフトウェア&システムを提供する総合プロバイダー企業です。ヘッドオフィスはロンドン、従業員数は世界で3000名以上。提携先のブックメーカー・カジノオペレーターは200を超えます。(Dafabet、HappiStar、Betsson、Vbet、Energybet、ほか多数)

名称 BetConstruct(ベットコンストラクト)
運営 Soft Construct (Malta) Ltd
本社 ロンドン
創業 2003年
公式サイト betConstruct.com

Kambi

Kambi(カンビ)

Kambi(カンビ)は、業界大手ブックメーカーのUnibet(ユニベット)の運営企業から派生して生まれたB2B専門企業。スポーツブックソフトウェア、データ、オッズ、リスクマネージメントシステムなど、ブックメーカー運営に関わる広範なサービスを提供しています。現在はナスダック・ストックホルムにも上場。日本語対応ブックメーカーではCasumoが使用。ほかの有名サイトでは、888sportや、LeoVegasグループのスポーツブックなど。

名称 Kambi(カンビ)
運営 Kambi Group plc
本社 マルタ
創業 2014年
公式サイト kambi.com

IQSoft

IQSoft(アイキューソフト)

IQSoft(アイキューソフト)は、スポーツブック、カジノ、バーチャルゲーム、ロト、プールベッティング、さらにブロックチェーン関連のシステム・ソフトウェアまで提供する総合プロバイダー企業です。2014年創業、本社はアルメニア。

名称 IQSoft(アイキューソフト)
運営 IQ Soft LLC
本社 アルメニア
創業 2015年
公式サイト iqsoftllc.com

Soft2Bet

Soft2Bet(ソフトトゥベット)

Soft2Bet(ソフトトゥベット)はキプロス、マルタ、ブルガリアに拠点を持ち1000名以上の従業員を抱えるゲーミング関連総合プロバイダーです。スポーツブック、カジノ、ペイメント、カスタマーサービス、ほかゲーミングサイト運営の全領域でソリューションを提供しています。日本語対応のブックメーカーではRabonaが使用。

名称 Soft2bet(ソフトトゥベット)
運営 Soft2bet
本社 キプロス
創業 2012年
公式サイト soft2bet.com

Digitain

DIGITAIN(デジテイン)

Digitain(デジテイン)は、1999年からこの領域で総合プロバイダー事業を営む老舗企業です。取扱はスポーツブックソフトウェア、スタッツデータ、eスポーツプラットフォーム、カジノ、スキルゲーム、ゲーミングモバイルアプリ、ペイメント、ほか多岐にわたります。従業員は2000人超、パートナー企業は150以上。業界のアワードも多数受賞しています。

名称 DIGITAIN(デジテイン)
運営 Digitain LLC
本社 キプロス
創業 1999年
公式サイト digitain.com

DelaSport

DelaSport(デラスポート)

DelaSport(デラスポート)はジブラルタル、マルタ、ブルガリア、ウクライナに拠点を持つスポーツ・カジノプロバイダー。18bet、betobet、Mr Sloty SportsなどのブックメーカーがDelaSportを使用しています。(日本語非対応)

名称 DelaSport(デラスポート)
運営 Delasport Ltd
本社 ジブラルタル
創業 2010年
公式サイト delasport.com

ChampionSports

ChampionSports(チャンピオンスポーツ)

ChampionSports(チャンピオンスポーツ)はスポーツブック、ポーカー、ロトくじなどのプラットフォームを提供するプロバイダーです。創業は2017年。

名称 Champion Sports(チャンピオンスポーツ)
運営 Champion Sports
本社 マン島
創業 2017年
公式サイト championsports.com

PronetGaming

PrnetGaming

PronetGaming(プロネットゲーミング)社はオンンラインベッティング業界最古参のプロバイダー企業の1つ。創業は1996年。主にスポーツブックのプラットフォームソフト、カジノゲーム、そしてベッティングショップ(スポーツに賭けられる実店舗)の端末などを提供しています。

名称 Pronet Gaming(プロネットゲーミング)
運営 Pronet Gaming
本社 ロンドン
創業 1996年
公式サイト pronetgaming.com

Pinnacle Solution

ICE2022/LAC2022レポート

すでにピナクルを使って賭けているユーザーは、名前とロゴからお察しかと思います。Pinnacle Solution(ピナクルソリューション)は、日本語対応の老舗人気ブックメーカーの1つであるPinnacle(ピナクル)によるB2B事業です。ピナクルのスポーツオッズやプラットフォーム、eスポーツ関連コンテンツなどを、提携先のオペレーターに卸しています。(日本語対応ブックメーカーでは、クラウドベットも一部にピナクルのオッズを使用)

名称 Pinnacle Solution(ピナクルソリューション)
運営 Pinnacle Solution
本社 キュラソー
創業 1998年
公式サイト pinnaclesolution.com

GeniusSports

GeniusSports(ジーニアススポーツ)

GeniusSports(ジーニアススポーツ)は、ブックメーカーのオペレーター企業のみならず、各種スポーツメディア、スポーツリーグなどにスポーツデータ、管理システム、動画配信システム、その他を提供する総合テック企業です。世界各国にオフィスを持ち、従業員は1800名以上。2021年にはニューヨーク証券取引所に上場しました。取引先は650を超え、ブックメーカーではbet365、ベットウェイ、DraftKings、888sport、betMGMなども提携しています。

名称 Genius Sports(ジーニアススポーツ)
運営 Genius Sports Group
本社 ロンドン
創業 2001年
公式サイト geniussports.com

GlobalBet

GlobalBet(グローバルベット)

GlobalBet(グローバルベット)は、バーチャルスポーツベット(サッカー、テニス、バスケ、競馬などのゲームによる賭け)に特化したプロバイダー企業です。提携先のブックメーカーは150を超えます。日本語対応サイトでは、Betway、1xbet、Netbet、Dafabetなど。

名称 Global Bet(グローバルベット)
運営 GlobalBet
本社 マルタ
創業 2004年
公式サイト globalbet.com

OpenBet

OpenBet(オープンベット)

OpenBet(オープンベット)は、1996年に創業した老舗のスポーツブック総合プロバイダー企業です。高いマーケットシェア率を誇り、世界のオンラインベッティング市場のなかで、カナダは80%がオープンベットのシステムを経由して賭けが行われています。同様に、アメリカは40%、オーストラリアは46%、イギリスは65%。FunDuel、DraftKings、GoldenNugget、Ceasers、Winnリゾーツなど、米系の有名スポーツブックをはじめ、ウィリアムヒル、ラドブロークス、ベットフレッド、ベットソンなど欧州の老舗もパートナー。オーストラリアのTAB、フランス競馬のPMUも。

名称 OpenBet(オープンベット)
運営 OpenBet Ltd
本社 ロンドン
創業 1996年
公式サイト openbet.com

SportingSolutions

SportingSolutions(スポーティングソリューションズ)

SportingSolutions(スポーティングソリューションズ)は、スポーツオッズ、スポーツブックソフトウェア、リスクマネージメントシステムなどを提供するプロバイダーです。

名称 Sporting Solutions(スポーティングソリューションズ)
運営 Sporting Solutions Services Ltd
本社 ロンドン
創業 2007年
公式サイト sportingsolutions.com

T1Soft

T1Soft(ティーワンソフト)

T1ソフトは、シンガポール、フィリピン、台湾に拠点を持つアジア向けのプロバイダー企業です。スポーツブック、カジノ全般のプラットフォームやゲームをパートナーに提供しています。

名称 T1 Soft(ティーワンソフト)
運営 T1Soft
本社 不明
創業 2009年
公式サイト t1soft.com

StatsPerform

StatsPerform(スタッツパフォーム)

StatsPerform(スタッツパフォーム)は1981年にロンドンで設立された、世界最大規模を誇るスポーツデータ分析企業です。サッカー、バスケ、野球、クリケット、アメフト、そのほかあらゆるスポーツデータの収集・分析・データパッケージの提供をおこなっており、プレミアリーグのデータ収集大手のOptaも同社の傘下。スポーツクラブや選手、スポーツメディア、ファンタジーリーグ、ベッティングなどスポーツにまつわるあらゆる領域に関わっていて、ブックメーカーにはライブストリーミングやライブスタッツ等も提供。bet365、Skybet、betfairなど業界大手サイトも使用しています。

名称 StatsPerform(スタッツパフォーム)
運営 Stats Perform group
本社 ロンドン
創業 1981年
公式サイト statsperform.com

SBTech

SBTech(エスビーテック)

SBTech(エスビーテック)は、2007年に設立された大手スポーツブックソフトウェアプロバイダーです。オンラインベットのプラットフォームやオッズを50以上のサイトオペレーターに提供しています。2020年にはアメリカ最大手ブックメーカーの1つ「DraftKings(ドラフトキングス)」の傘下となり、ナスダックに上場しました。日本語対応のブックメーカーでは、かつて10betやネットベット、ほか多くのサイトがSBTechを使用していましたが、前述のDraftKingsに買収されたことで法律未整備地域でのサービス提供を終了しました。

名称 SBTech(エスビーテック)
運営 SBTech Malta Limited
本社 マルタ
創業 2007年
公式サイト sbtech.com

BetB2B(1xbet)

1xbet(B2B)プラットフォーム

BetB2Bは日本語対応ブックメーカー「1xbet」によるB2Bソリューション事業です。スポーツ、eスポーツ、カジノ、TOTO、そのほか1xbetにて使用しているプラットフォーム、ペイメント、カスタマーサポートなどをパッケージで提供。現在ネット上では、22bet、Betwinner、Melbetなど多数のホワイトレーベルサイトが営業しています。

名称 BetB2B(ベットビートゥビー)
運営 BetB2B N.V
本社 キュラソー
創業 2008年
公式サイト betb2b.com

BetoMall

Betomall(ベットモール)

BetoMall(ベットアモル)はスポーツやカジノのソフトウェア開発、ペイメント、リテール(実店舗に設置する端末)などを提供するソリューション企業です。オンラインブックメーカーでは、Betzestが使用。

名称 Betomall(ベットアモル)
運営 Betomall Ltd
本社 キプロス
創業 2009年
公式サイト www.betomall.com

EveryMatrix

スポーツブックプロバイダーEveryMatrix(エブリマトリックス)とは?

EveryMatrix(エブリマトリックス)は、カジノ、スロット、ロトくじ、スポーツベット、eスポーツベット、ペイメントなどオンラインギャンブルのあらゆる領域のシステム、プラットフォームなどを手がける総合プロバイダー企業です。クライアント企業は120以上を超えます。スポーツの領域では、オッズやデータを各オペレーターに提供。Maxbet、Tipico、Optibet、efbet、Starbet、Shangrila、そのほか数十が使用しています。日本語対応ブックメーカーでは、Betrnkが使用。また、Bet BrainやBettingTop10などのメディアもクライアントです。

名称 Every Matrix(エブリマトリックス)
運営 EveryMatrix Ltd
本社 マルタ
創業 2008年
公式サイト everymatrix.com

オッズプロバイダー/ソフトウェアプロバイダーを知るメリット

いかがでしょうか?ここまで、普段のプレー中には触れる機会がない裏方たちにスポットを当ててご紹介してきました。オンラインスポーツベッティングの世界にさまざまな業者が関わっていることはご理解いただけたのではないでしょうか。

ここでリストアップした企業のほかにも、オッズプロバイダー/スポーツブックソフトウェアプロバイダーと呼ばれる業者は多数存在します。彼らが、ブックメーカーを運営する企業(オペレーター)にソフトウェアやオッズを卸し、私たちは各ブックメーカーのサイト上でそのオッズやデータを目にし、賭けているわけです。

では、これらの裏方業者について知ることで、プレーにおいてどのようなメリットが生じるのか?

最後に、このページの情報を実践的な知識に落とし込んで締めたいと思います。

ブックメーカー選びの判断基準に

もっとも役立つのは「使用するブックメーカーの選定」という部分です。

冒頭に戻りますが、ブックメーカーは各社体制が異なるものの、もはやアウトソーシング無しには成立せず、ほとんどのサイトはどこかのプロバイダーを使用している、というのが現状です。それがスポーツデータのみか、一部のオッズのみか、ほぼすべてのオッズか、ソフトウェアごとまるまるか、という違いはありますが。

そこで、サイトの使い勝手、データの種類、マーケット(賭けられるスポーツやオッズの種類)などから使用サイトを選ぶ際、プロバイダーが同じか別かという点も一つの判断材料となります。

例えば、カジ旅とBONSはまったく別会社ですが、スポーツ部門はBetbyのプラットフォームを使用しているため、デザインは色以外ほぼ同じです。両社の契約の都合や別プロバイダーの追加導入等によってベット対象に若干の違いはあるものの、仮にBonsで慣れていればカジ旅も使いやすいでしょう。

また、上記のカジ旅含め、スポーツベットアイオーはスポートレーダーのスタッツ・ライブデータを用いています。また、同様のサイトは数多く存在します。よって、スポートレーダー提携サイトで普段ライブベットをしていて、試合中の情報が賭けに役立っているのなら、同じスポートレーダーのデータを閲覧できるサイトでのライブベットもとっつきやすいと思います。

プロバイダー関係なく、社内にトレーダー部門を抱えている大手の老舗ブックメーカーは、自社でオッズ設定が可能なためユニークな切り口のオッズが多く、新興サイトに比べてマーケットに深みがあります。日本語対応ブックメーカーなら、bet365、ウィリアムヒル、ベットウェイ、ピナクル、1xbet、188betあたりはこのタイプに該当するため、アカウントは大切にしたいところ。

実のところ、オンラインスポーツベッティングは、適当にブックメーカーを選んで適当に賭けるだけでも十分楽しいです(笑)しかし、ガッツリ取り組むのなら、各サイトが使用するプロバイダーまで考慮しながら使い分けるともっとおもしろい。

「あのサイトはいま使用しているサイトと同じプロバイダーだから、同じ賭けが用意されている = その賭けを集中的に狙う際のサブに使える」

「あのサイトは違うプロバイダーだから、いま使用しているサイトには無いオッズがある = 予想の切り口が広がる」

このような視点からの併用を。ただし、どのブックメーカーも、表立って「弊社はここを使っている」とは開示していないため、あくまで参考程度で。

近年は、同じプロバイダーを使用したいわゆる"量産型ブックメーカー"が次々と開業しています。そのトレンドの裏では「プロバイダーが大手企業でパッと見は信頼できそうなサイトでも、運営企業がいい加減」という事例も増えているため、注意が必要です。

よって、新しいサイトを使用する際に「ここはどうだろうか?」と気になったなら、プロバイダーと運営元を切り分けてご判断ください。

今後も最新の動向をお伝えします

あとは、ここでご紹介してきたプロバイダー企業たちの動向をチェックしておくと、オンラインスポーツベッティングの新しい機能や業界トレンドも見えてきます。

このページでは各社の概要説明に留めましたが、カンファレンス会場や各サイトのプレスリリースなどで仕入れた気になるトピックは今後、随時ご紹介していきます。情報収集やプレーにお役立てください。

以上、本ページがマニアの皆様の参考になれば幸いです!

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