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SIGMA2023マニラ取材レポート|ブックメーカー各社の動向まとめ

シグマ2023マニラ取材レポート

2023年7月、フィリピン・マニラにてゲーミング業界のサミット、SiGMA(シグマ)が開催されました。このイベントに参加し、会場でいくつかのブックメーカーのマネージャーとミーティングを実施。サイトの近況やアップデートなどをうかがいました。サクッと簡単にまとめているので、情報収集にお役立てください!

SIGMA(シグマ)とは?

シグマとは?

シグマ【Sigma.World】は、オンラインゲーミング(ブックメーカーやオンラインカジノ)の業界の関係者、オペレーター、ゲームプロバイダー、プロモーター、そのほか関連企業が一同に集まるサミットです。

毎年、ロンドンで開催されるICE/LACと内容はほぼ同じ。単に主催者が違うだけ。

会場では100を超える業者がスタンドを出展し、自社製品のアピールや商談、既存クライアントとのミーティングをおこないます。各社のスタンドは、カジノの一角のようなデザインから、テクノロジーをPRする近未来スタイル、美女コンパニオンが並ぶラウンジ風まで、さまざま。

シグマ2023マニラの様子

お酒が振る舞われ、1日の終わりにはDJが音楽を流して会場全体がクラブのようになり、まるでパーティのような雰囲気。

飲んで話して忘れて飲んで。これで仕事になるのかという疑念はさておき、楽しいコミュニケーションが生まれます。

シグマは、毎年マルタを中心に世界各地で開催されます。フィリピン・マニラでは今回が初めてでした。ロンドンでのイベントに比べると、アジア向けにサービスを展開している業者が多数を占め、来場者もアジア人多め。過去にロンドンのイベントには何度も足を運んでいるため、雰囲気の違いを感じて新鮮でした。

ブックメーカー各社の近況とアップデート情報

そんな会場にて、当サイトで掲載しているブックメーカーのいくつかもスタンドを出していました。また、スタンドは未出展ながら、単身でマニラに来られているマネージャー様もちらほら。

以下、それぞれうかがった話です。

1xbet

Sigma2023の1xbetのスタンド

1xbetは、会場の中央に大きなスタンドを構えていました。マネージャーとのミーティングで聞いた主なトピックは3つです。

  • セキュリティ・KYCの緩和
  • 各種アイディア募集中!
  • 1xbetの正式名称は?

1xbetのKYC(本人確認)は、審査が厳しい・手間がかかるといった声が目立ちます。サポートにもそういった話が多く寄せられており、緩和に向けて進めているとのこと。

1xbetは、ほかのブックメーカーに比べてクレイジーな賭けを多く提供しています。たとえば「宇宙戦争が起こるか?」「ビル・ゲイツとジェフ・ベゾスのどちらが先に再婚する?」「メッシが最初に買うサッカーチームは?」など。

betting odds- Which country will be invaded by aliens first in 2023

画像は、「どの国が最初に宇宙人に侵略されるか?」ロシアとアメリカが本命の13倍。(ちなみに日本は41倍)

こういった珍オッズを作ることができるのは、自社にオッズ制作部門を保有しているから。一部のマニアにしかウケていないようですが(笑)、「こんなものにもオッズを出してほしい!」といったアイディアがあれば、日本語版のLINEサポートにご連絡ください。「こんなプロモーションは作れない?」「このスポーツにこんな切り口のオッズはどうだろう?」といった真面目なアイディアでも大丈夫です。

あと、オマケ話を1つ。日本語では1xbetを"ワンバイベット"と読むのが普及していますが(当サイトでもそう記載してきました)、スタッフも来場者も"ワンエックスベット"と呼んでいました。改めて確認したところ、やはり後者が正式名らしいです。bet365のことを"ベットスリーシックスファイブ"ではなく"ベットサンロクゴ"と呼ぶように、ワンバイでもワンエックスでもどちらでもよいと思いますが、参考までに。

1xbetは昨年に大きな人事異動があり、新しいアジア統括マネージャーが入ったことで社内の風通しが良くなりました。利用者の声を汲み取った、サービスのさらなる改善が期待できそうです。

Pinnacle

Sigma2023のpinnacleのスタンド

Pinnacleは、ブックメーカーとしてではなく、ほかの業者にオッズやシステムを提供するB2B事業のPinnacle Solutions(ピナクルソリューションズ)として、スタンドを出展していました。(ピナクルはアジアを中心に世界各国のブックメーカーにもオッズを卸しています)

今回マネージャーからうかがった情報は2点です。

  • キャッシュアウト実装の遅延
  • 25周年イベントまもなく

今年2月にロンドンのオフィスに訪問した際、「6月ごろにキャッシュアウト機能が実装される予定」と聞いていました。しかし、本件は細部の確認のため正式導入が延びているそうです。予定が遅れるのは業界でよくある話です(笑)(追記:システムの関係上、導入について再検討中とのこと)

また、2月の時点で「今年はピナクルが創業25周年だから、大きなイベントを開催する」という話を聞いていました。こちらは準備が着々と進んでいて、9月に開催予定です。(資料もいただきましたが、まだ公開できないそうです)

最近は、「オッズが高い」「規制がない」というピナクルの強みの認知が進んでいるためか、日本人プレイヤーからも以前に増して好評の様子。ハイローラーの利用も多いのだそうです。

20bet

Sigma2023の20betのスタンド

今回のイベントに20betのマネージャーが来ているのは知らず、会場を歩いている際にスタンドをみつけて声をかけました。

新しいトピックは1つです。

  • 競馬がスタート

2月のロンドンで「20betで競馬を始める」と聞き、今回は「最終チェック中」と言っていました。そして、このレポートを書いている時点ですでに実装完了、もう賭けられる状態となっています。

20betの競馬の解説

すでにブックメーカーで競馬に賭けたことがあるプレイヤーの方はお気づきかもしれません。この20betの競馬は、Latrobetという外部プロバイダーのシステムを使っています。以前、スポーツベットアイオーやラボーナが採用していたものです。

サイトでは、世界各国の競馬に賭けることができ、オッズの種類は単勝・複勝がメイン。レースによっては馬連・馬単・3連単・4連単もあり。そして、海外レースの生中継も視聴できます。競馬ファンには重宝しそうです。

あと、どうでも良い話を1つ。イベント会場を歩いていてスタンドを見つけた際、かなり近づくまでマネージャーが立っていることにまったく気づきませんでした。その理由は、20betの解説ページの最後にあります。「驚いたよ」と伝えると「意識の変化」と一言。

遊雅堂

Sigma2023マニラの会場

遊雅堂は今回のイベントではスタンドを出しておらず、マネージャーがロンドンから単身でマニラにお越しでした。そのため、会場外のカフェにてミーティングを実施しました。

うかがったトピックは4つです。

  • 振込とJCB入金が人気
  • UI・UXの基礎改善に注力
  • スポーツ得点王が大人気
  • 各種アイディア募集中!

遊雅堂がいま最も注力しているのは、UI(ユーザーインターフェイス)とUX(ユーザーエクスペリエンス)の改善です。平たく言えば、オッズの一覧や入出金ページなどの使いやすさの向上。サポートに寄せられた声をもとに、プロバイダーに改善依頼をしているそうです。

マネージャーから聞いた話題でもっとも大きなトピックは、今年から始めた「スポーツ得点王」という無料クイズ企画について。会員なら誰でも参加でき、10問のクイズに正解すると25万円の賞金がもらえるという企画です。

遊雅堂のスポーツ得点王とは?

最近は開催ごとに数千人がエントリーし、全問正解者も出ているとのこと。ノーリスクですから、次回ぜひチャレンジを。(追記:スポーツ得点王の開催は一時終了となりました)

そして、このスポーツ得点王のクイズ対象のアイディアがあれば、ぜひサポートにご連絡ください。「このスポーツを対象にしてほしい」「このイベントはどう?」「こんな切り口のクイズは可能?」などの案があれば、どんどん投げてください。(私もすでにいくつか提示しました)

遊雅堂は、100名近い日本人スタッフでユーザーサポートにあたっていて、安心度は業界トップクラス。ユーザーの声を汲み取る柔軟性も高そうです。

SIGMA2023マニラ取材まとめ

オカダマニラのスポーツブックバー

以上、とても簡単なレポートでしたが参考になれば幸いです。

Sigma2023マニラに、bet365、ウィリアムヒル、ベットウェイなどの欧州老舗や、スポーツベットアイオーのスタンドはありませんでした。

今回は、1xbetや遊雅堂のマネージャー様の「アイディアをどんどんお寄せください!」というウェルカムな姿勢が印象的でした。自分の意見がオッズやクイズとして採用されると嬉しいですし、積極的に投げてみてください。

ピナクルのスタンドでは、日本人マネージャー以外にも他国のマネージャーやB2B担当から話をうかがい、世界でのピナクルの普及を聞いて驚きました。ピナクルは、日本語対応のオンラインブックメーカーのなかでは最古参のサイトです。25年の実績は伊達ではなく、彼らのビジネスは十分安定しています。プレイヤーとしては、引き続き安心して楽しめそうです。

また、すでにお付き合いがあるブックメーカーのマネージャーとのミーティング以外にも、新しいオペレーターの方々と話す機会がありました。その情報も近日追加予定です。

現地では、昔からお世話になっている界隈の重鎮の方々とも連日酒を飲み、さまざまな情報を共有し、協業案なども検討しました(写真を撮りましたが、顔にモザイクをかけて掲載すると怪しさ満点のため割愛)なにか形になりそうでしたら、改めてアップしますね。

いつもご訪問いただいているベッターの皆様に有益な情報をお届けすべく、今後もこうしたイベントでの取材を続けます。

あと、フィリピンに行くことがあれば、空港からも近いパサイ地区でもっとも大きな規模のランドカジノ「オカダマニラ」の訪問はオススメです。

マカティやグローバルシティなどの都市エリアからも、タクシーで30分程度。ただし、夕方5時〜7時ごろの移動は想像を絶する渋滞に巻き込まれる(30分で着ける距離が、2時間になるレベル)のためご注意を。

上の写真は、オカダマニラのカジノエリアの端のほうにあるスポーツブックバーで、スポーツを観ながらお酒を楽しめます。カジノフロアで遊んだあとは、美味しいお酒をご堪能ください。

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