本場の熱狂は、鳥肌が立つほどエキサイティング。
ヨーロッパにサッカーを観に行く、特にイングランドでのプレミアリーグ観戦なら現地の文化にどっぷり浸かるべくブックメーカーも要チェックです。賭けてから観る、観ながら賭ける。するとドキドキ感が何倍もアップし、歓声も悲鳴も良いプレーへの拍手もミスへのブーイングも自然と5割増(笑)
『プレミアリーグ観戦とブックッメーカーの賭け』と題したこのページでは、海外サッカーの観戦体験を「ただ観るだけ」からもっともっと濃く熱いものにする方法として、試合当日のブックメーカーの"ちょうど良い使い方"といくつかの諸注意をご紹介します。渡航時には参考にお役立てください。
日常に溶け込む英国のサッカーとブックメーカー文化
結論から言って、海外サッカーを観に行くならブックメーカーもセットでお楽しみください。
サッカーについては説明不要ですね。そして、当サイトにお越しの方はブックメーカーについてもご存知かと。はじめての方は、サイトのトップページへもお立ち寄りください。ブックメーカーとはどのようなものかを詳しく解説しています。
かいつまんで言えば、ブックメーカーはスポーツや競馬などに賭けることができる事業者です。もちろん合法のエンタメ産業。ロンドンの街を歩いていると、William Hill(ウィリアムヒル)、Ladbrokes(ラドブロークス)、PP(Paddy Power:パディーパワー)、BetFred(ベットフレッド)など書かれた看板をよく見かけるでしょう。これらは全部ブックメーカーの店です。
日本だと「たくさんの賭けの業者がある」ということをイメージがしづらいかと思いますが、たとえるならマクドナルドとロッテリアとバーガーキングがあちこちに店舗を構えているのと同じ。セブンイレブンとファミマとローソンでも良いです。とにかく、道を歩いているとしょっちゅう目にします。
店内は、ゲームセンターと宝くじ売り場と場外馬券場を足したような雰囲気。一般的なコンビニぐらいの広さか、それより小さいか。スポーツに賭けられる専用端末、スロット台、賭けるオッズを塗りつぶして窓口に出すマークシート、競馬やスポーツ中継を流しているテレビモニターなどがあります。(通常はどの店も写真撮影不可ですが、こちらは以前ウィリアムヒルに取材許可を頂いて撮影)
プレミアリーグの試合当日は、スタジアムへ何万人ものサポーターが押し寄せます。老若男女、地元民もアウェイサポも世界中のサッカー好きも。
このうちの特に"老若男"、そのさらに一部の"賭け好き"が立ち寄っているのか、スタジアム付近のブックメーカーはいつもより混みます。競馬やドッグレースを観ているオッサン、スロットで遊んでいる若者達の姿をみかけるでしょう。
お店で賭ける方法については、以前に書いた実録!ウィリアムヒルの店舗での賭け方〜賞金受取までを取材してきましたで詳しくご説明しているので、ご興味があればご参照ください。
ただ、スポーツへの賭けは現在はオンラインの方が圧倒的に主流ですから、店に立ち寄っても見学程度で十分かと。パソコン、スマホの方が圧倒的に手軽に賭けられます。
Jリーグは、totoはあっても勝敗予想オッズに賭けられる街の店舗がありませんから、サッカー&ブックメーカーの様子を日本のギャンブルで置き換えたら競馬の方がなんとなくイメージが近い。
ダービーや有馬記念などの重賞レースの開催日は、最寄駅から競馬場までが大混雑しているのと同じ。また、JRAのWINS(場外馬券場)が人で溢れているのとも同じ。さらに、ネットからでも馬券を買えるのと同じです。
イギリスではその対象が毎週のサッカーであり、街のブックメーカーやウェブサイトを通じて賭けることが普通に娯楽として親しまれています。(もちろん競馬も大人気)
そして、競馬はただ単にレースを観るだけより、少額でも賭けたほうがアツく楽しめますよね。サッカーでも自分が応援しているチームや好きな選手のゴールなどに賭けておけば、試合が何倍もおもしろくなるのは当然。
要するに、ブックメーカーでの賭けはサッカー観戦の良いスパイスというわけです。
今回はトッテナム・ホットスパーの試合でウィリアムヒルを堪能
ということで、そろそろ中身・本題へ進みます。今回のレポート対象ゲームは、2019-20シーズン第25節トッテナム・ホットスパーvsマンチェスター・シティ戦。ダービーマッチではありませんが、ビッグ6同士であり、モウリーニョとグアルディオラの名将同士の好カード。
この試合で観戦とBetを堪能してきましたので、今後プレミアリーグ観戦をお考えの方へ楽しみ方をご紹介します。
こちらは昨年オープンしたトッテナムの新スタジアム。と、その近くのウィリアムヒルの店舗の看板。
今回はウィリアムヒルのマネージャーさんも同行しました。実はウィリアムヒルはトッテナム・ホットスパーのスポンサーでもあります。宣伝にと会社のロゴ入りマフラーをご持参されていたので、スタジアムの壁面に掘られたスパーズロゴと共に写真撮影。(掲載許可をいただきました)
ちなみに、スパーズの新スタジアムは、旧スタジアムのホワイト・ハート・レーンと同じ場所。ロンドン北東部、最寄駅もWhite Heart Lane。一つ手前のBruce Groveからも歩いて行けます。バスでもアクセス可。
スタジアムも存分に味わうなら少し早めに到着を
もし時間があるなら、スタジアムへはキックオフの2時間ほど前には到着しておくとベストです。というのも、ゲートをくぐって場内に入るとフードスタンドやバーなどがいくつもありますし、さらにブロックごとの柱にはモニターが設置してあって、別のサッカーの試合や他のスポーツを観戦しながら時間を過ごせます。生演奏のギターと歌声もちらほら。
この日は同時刻にラグビーのシックスネーションズのイングランドvsフランスも開催中でしたので、盛り上がっていました。他のモニターではプレミアのバーンリーvsアーセナル戦も放送が。
また、スパーズ新スタジアム内には小さなブルワリーまであり、場内の一角にビールタンクがずらりと並んでいます。美味しいクラフトビールをご賞味ください。しっかり食事ができるレストランもあります。
お酒はともかく、もしもスタジアム内の雰囲気も味わいたいならキックオフ時刻まで余裕をもって現地へ。おそらく、スタジアム外でも写真をパシャパシャ撮ると思いますから、あっというまに時間が過ぎるでしょう。
試合前にブックメーカーのサイトでオッズ確認&現地ベッティング
飲みながら過ごし、しばらくしてオッズをチェックしました。
試合開始30分前の時点では、トッテナム・ホットスパー5.8倍、ドロー4.4倍、マンチェスター・シティ1.53倍でした。もう今季はリヴァプール優勝でほぼ間違いないとは言え、2位のシティはこれ以上負けられない。一方で、ホームながらケイン不在やエリクセンのインテル行き、モウリーニョとペップの過去通算戦績を考慮するとスパーズのこの高オッズも妥当か。
が、ホームチームが勝てば試合後のスタジアムは最高の雰囲気となりますし、今回はスポンサーのウィリアムヒルのマネージャーさんとご一緒していることもあり、ここはスパーズ勝利へ完全なる忖度ベット。
100ユーロ(10年以上前に作ったアカウントなので、通貨をユーロで利用)をスパーズの3wayに投入。オッズは試合直前には6.5倍まで上昇していてその時に賭けたため、勝てば6.5倍x100ユーロで550ユーロ(約6万6千円)の儲け。
ただ、そうはいっても相手はシティ。なんとか粘って引き分けという可能性も考えて「スパーズorドロー」のダブルチャンス2.6倍にも30ユーロを保険で追加。さらにドローなら1-1あたりかと予想してコレクトスコアの賭けも遊びで10ユーロをプラス、ついでにソンフンミンのゴールにもベット。
本来であれば、軸となる予想に絡めてハンディキャップやスコアのオーバーアンダーオッズも足していくところですが、酒がいい感じにまわっていたせいか組み合わせとしては雑になってしまいました(汗)
とりあえずベットを済ませて席へつき、いよいよ試合開始。観客数は61022人だったようです。
試合開始後、ピッチサイドで指示を出すモウリーニョとグアルディオラ。
ピッチサイドでは、ウィリアムヒルの広告も流れていました。
試合は、前半からシティが圧倒的に攻勢でスパーズは前評判どおり苦しい展開に。前半38分にはVAR判定でPKを与えることになりましたが、ここはロリスの好セーブによってゴールは阻止。
そのまま得点は動かず前半は0-0。
ハーフタイムでもオッズをチェック。画像は少し見づらいですが、3wayオッズそれほど変化なしでシティが圧倒的に高評価のまま。確かに、この一方的な展開だとシティのゴールは時間の問題、スパーズ勝利の忖度ベットは回収されるかなと不安になりましたが、信じてそのまま後半へ。
すると、後半15分に待望の瞬間が。シティのサイドバックのジンチェンコが2枚目のイエローで退場となり、その直後のコーナーキックからの流れで新加入ベルフワインの強烈なシュートが相手ゴールに刺さってスパーズ先制!!PSVからの移籍後デビュー戦で素晴らしい結果を残しました。
このゴールで賞金獲得が近づき、叫び声はやはり自然と5割増(笑)その後、71分にはソンの追加点も決まって2-0。期待どおりやってくれました。この時点で1-1のドローは外れましたが、3wayもDCオッズも的中へさらに前進。
残り20分でシティもこのまま黙ってはいないだろうと思い、試合中に「どちらかのチームがあと1点決める」「シティのゴール予想オッズ」も追加で賭けようかとサイトを確認しましたが、10人ではやはり厳しいだろうと判断して却下。
最終的にその判断どおり2-0で試合終了。この結果、賭けは
スパーズ勝利
スパーズ勝利orドロー
ソンのゴール
1-1ドロー
の3つがあ的中しているだろうとウキウキしながら履歴を確認したところ、一つ残念な間違いを発見。
「ソン・フンミンが試合中に1点でも決めたら的中」のオッズに賭けていたつもりが、「ソン・フンミンが先制点を決めたら的中」に賭けていました。。。
なんというイージーミス。
シラフなら8倍もついていることに違和感を覚えたはず。71分の彼のゴールで叫んだのは完全なぬか喜びでした(笑)
しかし、スパーズ勝利の忖度ベットと保険のダブルチャンスは見事的中したのでトータルで598ユーロの賞金ゲット!!日本円で約72000円。悪くないですね。
試合後は利益で祝杯!
ということで、試合後は再びスタンド裏にてビールで祝杯!!実際、帰りはもの凄い混むため、しばらく時間をおいてから駅へ向かった方が得策です。スタジアム内で写真を取りながら人が減るのを待つか、スタジアム内のバーで飲むか、近所のパブに立ち寄るか。
場内にて、モウリーニョ監督や選手のインタビューを見ながら、またサポーターたちがあちこちで歌っている喜びのチャントを聴きながらの一杯は格別でした。ホームチームが勝ったことに加え、賭けも的中しましたから満足度120%。
本日活躍したロリスとソンの写真を撮りつつ、
すっかり日も暮れた中、ほろ酔いでスタジアムをあとにしました。
【まとめ】プレミアリーグの観戦ならブックメーカー必須
さて、いかがでしたでしょうか?現地の雰囲気とブックメーカーを絡めた観戦の様子についてはなんとなく伝わりましたか?
海外サッカーは観るだけでも十分におもしろい。好きなチームの試合の生観戦は素晴らしい感動があります。本場のサポーターたちの熱量は日本では決して味わえませんから、今後観戦プランがあるなら現地へ行かれた際には存分にお楽しみください。少し早めにスタジアムに到着されることをオススメします。
ブックメーカーに関しては、すでにプレー中の方は現地でもアカウントにログインしてチェックを。スタジアムによっては電波が弱いかもしれません。よって、それを想定して事前Betしておくのも良いかと思います。まだアカウントをお持ちでなければ、登録してご準備ください。
最後に、賭けを「ちょうど良い感じで楽しむ」ための3つのポイントをお伝えして締めます。
スタジアムでブックメーカーを利用する際の3つのポイント
まず1つは、大前提ですが国によって使えるブックメーカーのサイトは異なります。例えばイギリスではSportsbet.ioは使えません。(Sportsbetio.ukという別サイトがあるため。ただしVPNを使えばSportsbet.ioも閲覧可)
プレミアリーグの観戦なら、ウィリアムヒルやbet365あたりが重宝します。(国ごとに対応がやや違いますから、2〜3社のアカウントを持っていれば世界各国対応できます)
2つ目は、私がやってしまったようなベット間違いにご注意を。アルコールが入ってテンションが上がっていると余計なミスが増えますから、確定前に再チェック。(これは現地に限らず、いつでも言えることです)
3つ目は一番大事で、賭けに夢中になりすぎないこと。スタジアムでは試合観戦が目的ですから、スマホ画面をみていて良いシーンを見逃すというのは残念なこと。ゴールシーンなら最悪です。試合前に賭けておき、ハーフタイムにも確認し、あとは局面が変わりそうなタイミングでチェックするなどで十分。
ブックメーカーの利用はあくまで観戦のスパイス、しかしこのスパイスが最高に味わい深いので、現地観戦時にはぜひ合わせてお楽しみください。
私はイングランドではこれまでもアーセナル、チェルシー、ウェストハム、リヴァプール、レスターその他の試合を観に行ってますが、今回のスパーズの新スタジアムは特に設備が素晴らしかった。そう思えるのは忖度ベットのおかげでそこそこ良い賞金をいただけたからかもしれませんが(笑)、次もまたどこかの試合・どこかのスタジアムでオッズを絡めてレポートします!