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ピナクルはやはり超一流!オフィス訪問取材とトレーダーから聞いたオッズ計算の裏話

ピナクルオフィス&トレーダー取材レポート

ピナクルはやっぱり凄かった

2023年2月、ロンドンにあるピナクルのオフィスを訪問し、日本人マネージャーやコンテンツ担当者とミーティングをおこないました。さらに翌日、業界カンファレンスの会場にて各部門のトップとも面談。加えて、ご招待いただいた関係者のパーティにてピナクルの現社長に会い、最後にはオッズを作っているトレーダーからオッズ設定のプロセスや特定のマーケットにおける判断材料など、貴重な裏話を聞くことができました。

このページはそのすべてを記録した取材レポートです。ピナクルが予定している2023年のプランや、ピナクルがどのような会社なのかを知る参考になると思います。ピナクルをすでに使用されている方も、まだ未使用の方もお楽しみいただけますと幸いです!

ピナクルのオフィスを大公開!【訪問取材】

ピナクルのオフィスは、ロンドン中心からやや北東に位置するカムデンというエリアにあります。

ピナクルオフィス訪問

ビルのエントランスの壁には見慣れたロゴが。ウィリアムヒルやベットウェイなど、ほかのブックメーカーの会社に訪問したときにも思いましたが、インターネット以外でブックメーカーのロゴを見ると「ちゃんと存在しているんだ」と不思議な感覚になります。当たり前ですが(笑)

ピナクルのロンドンオフィスの様子

こちらはオフィス内です。すっきりした広い空間にワークスペース、ミーティングルームなどがあります。私は数年前にもピナクルのオフィスにお邪魔したのですが、その際は別の場所で、もう少しこじんまりとした印象でした。マネージャーいわく、コロナ禍の直前に移転して規模が拡大したそうです。

このオフィスには50人ほどが在籍し、ほかにはマルタにゲーム部門、キュラソーには法務などを担当する本社があります。

ピナクルのアワード受賞歴

壁の棚には、業界アワードで受賞したこれまでの実績が並んでいました。

ピナクル事務所のキッチン

キッチンの差し色もピナクルのオレンジ。

ピナクルにあったECSの椅子

ピナクルはeスポーツのマーケットにも力を入れているブックメーカーです。実は、『ECSピナクルカップ』というCS:GOの大会も主催しています。ピナクルカラーのゲーミングチェアがオフィスに映えていました。

Pinnacle Office

基本的にはリモートワークで、オフィスに人が揃うことは少ないそう。前日は、キュラソーから渡英した社長を含めてほぼ全員出社していたようですが、この日はイベント出席のため限られたスタッフのみが仕事していました。

ピナクルのコンテンツ担当者と会話

ピナクルのコンテンツ担当者にインタビュー

この日、オフィスで仕事をしていたコンテンツ担当スタッフのスティアン氏。彼はウェブサイトのUI設計などを担当していて、日本人が好むレイアウトや導線、改善案などについて話をしました。

スティアン氏は前職でベッティングシンジケート(スポーツベットで利益を上げることを目的とする組織・グループ)に所属しており、ベッティングについて相当研究したそう。「勝つための肝はリサーチ、リサーチ、リサーチだよ」と氏は語ります。

個人的な興味として、ピナクルで昨年に受けた1ベットあたりの最大額はいくらでした?と聞いてみたところ、「うろ覚えだけど、ワールドカップの時はシングルベットで50万ユーロ超(約7000万)のプレイヤーがいた」とのこと。仮想通貨でプレーできるサイトならそれ以上の金額の話もありますが、法定通貨でベットするサイトとしては破格で驚きました。

日本人マネージャーと打ち合わせ

長年、ピナクルには日本人マネージャーが不在でした。しかし2022年に現在のマネージャーが加わったことで、コミュニケーションが一層円滑となりました。今後はプレイヤーの声も届きやすくなり、利便性がアップしそうです。(ここで打ち合わせした内容を含め、詳細は後述)

カンファレンス会場でミーティング

ピナクルソリューションズとは?

毎年2月は、ゲーミング業界関係が一堂にあつまる国際会議がおこなわれます。オフィス訪問後は他の予定で1日を終え、翌日にカンファレンス会場でミーティングしました。

ピナクルは、私たちプレイヤーが賭けるためのブックメーカーサイトを運営する事業だけではなく、ピナクルソリューション(Pinnacle Solution)という名称で、自社のオッズやプラットフォームを別の業者に提供するB2Bビジネスも展開しています。

PinnacleSolution(igaming)

言わば、フランチャイズですね。ピナクルのプラットフォームを使ってブックメーカー事業をしている業者はアジア諸国にいくつもあり、シェアを伸ばしています。

この会場では、トレーダー部門(オッズを作る専門部署)のトップや、eスポーツ部門のディレクターなど各担当と話をしました。

ピナクルの今後の予定・最新情報

さて、ここからが私たちプレイヤーにとって重要なパートとなります。ピナクルが今後予定している計画、改善要望などをご確認ください。

ついにキャッシュアウトが導入されます!

ひとつ目は特にうれしい話題です。

今夏、ピナクルにいよいよキャッシュアウト機能(賭けたあとにキャンセルして、早めに利益確定・損失回避できるオプション)が実装される予定です!

既出のスティアン氏によると、フルキャッシュアウト(賭けを完全に降りる)とパーシャルキャッシュアウト(賭け金の一部だけを回収し、一部を継続)の両方が使えるのとのこと。

Q3(6月〜9月)導入へ向けて進めているそうです。

後日追記:キャッシュアウト導入は延期となっています。続報をお待ちください。

競馬は再導入される?

昨年、ピナクルから競馬のオッズが消えました。

その理由は、どうやら使用していた外部のプロバイダーとの契約の事情のようです。競馬オッズは自社制作ではなく、専門業者を使用していました。しかし、コンセプトにそぐわない部分もあったようで、マネージャーいわく「再導入も考えてはいるものの、現時点で具体的な見通しは立っていない」そうです。

本件は、なにか動きがあればアップデートします。

ビッグベットリーダーボードは日本人が強い?

ピナクルのBigBetリーダーボード

ピナクルには、昨年のサッカーワールドカップ開催のタイミングで「ビッグベットリーダーボード」というスペシャルイベントが追加されました。

このビッグベットリーダーボードが何なのかを簡単にご説明しますと、いわゆるプレイヤー同士の成績を競いあうコンペ式イベントです。

スポーツ・大会・期間が指定され、そのなかで賭けて的中したオッズからポイントを計算します。そのポイント獲得数を参加者同士で競って1位になると、指定されたイベントに使える超高額なフリーベットを獲得できます。また、途中に抽選で1000ドルの現金なども当たります。

ワールドカップ時の賞品は、決勝戦の勝敗予想に使える10万ドル(1300万円)のフリーベットでした。2回目はNFL(アメフト)のプレーオフが対象で、賞品はスーパーボウル用の1万ドル(130万円)のフリーベット。

実は、過去2回のイベントでは日本人の成績が良かったようです。ワールドカップの1位は途中までずっと日本人のプレイヤーで、最後に中国人が滑り込みで獲得。一方、2回目のアメフトは日本人の方が獲得されました。

しかし、話には残念なオチがあります。初回のワールドカップの決勝予想(アルゼンチンvsフランス、アルゼンチンが優勝)で、獲得者はフランスにベット。2回目のアメフト(イーグルスvsチーフス、チーフスが優勝)で、獲得者はイーグルスにベット。

当たれば高額賞金だったものの、過去2回はまさかの不的中でした…。ミーティング時点ではアメフトの方は結果が出ておらず、マネージャーも私も「今回はぜひ当たってほしい!」と願っていたのですが、悔しい結果に。

「ビッグベットリーダーボード」は今後も注目イベントにて随時開催されます。

本イベントではベット金額は成績にほぼ関係なく、シンプルに的中・不的中で順位が決まります。誰にでもチャンスがありますから、気になるスポーツで登場しましたらチャレンジしてみてください。

ボーナスシステムの開発に着手

ピナクルはウェルカムオファーやベット&ゲット(条件クリアでフリーベット進呈)などのプロモーションを一切おこないません。それは、「良いオッズ = 生涯続くボーナス」というコンセプトを打ち出しているから。

この理念は今後も変わらず、バラマキ型の集客ボーナスを出す予定はないそうです。ただし、優良プレイヤー向けの還元という形で、オファーを提供するボーナスシステムの開発を進めていると教えていただきました。

これは目に見えるような大きな変化ではないかも知れませんが、使い続けているプレイヤーにとってはメリットが増えるかもしれません。

今年で25周年!夏に大イベント開催予定

実はピナクルはオンラインブックメーカーとしては老舗中の老舗。

2023年で創業から25周年を迎えます。

その四半世紀の歩みを祝して、夏に大きなイベントが開催されるそうです。マネージャーは「内容はまだ開示できませんが、ご期待ください!」とおっしゃっていたので、プレイヤーの皆様はお楽しみに!(追記:大型のリーダーボード企画の開催は決定しているようです!)

ピナクルICE2023パーティ

会場でミーティングを終え、夜はピナクル主催パーティに参加です。

The Alchemist(カナリーワーフ)

場所は「The Alchemist」というオシャレなカクテルバー。

ピナクルICE2023パーティ

ピナクル社内のスタッフ、ピナクルソリューションズの関係者とクライアント、そして私たちアフィリエイトが集合です。

ピナクルのパーティ

この会場にはマネージャー、ミーティングで会った各部門のディレクター、さらにピナクルの現社長、オーナー(株主)も出席しており、ここで社長にも挨拶できました。(写真は割愛しますが、ピナクルの社長は女性です)

ピナクルのパーティ会場にて

紙ナプキンにもピナクルのロゴ。シンプルでカッコいい。

ピナクルのeスポーツ担当ディレクター

ピナクルeスポーツ担当者インタビュー

こちらはピナクルのeスポーツ担当ディレクターのアレックス氏。もともとはeスポーツのイベントを主催する仕事をしていたそうで、ベッティング業界はまだ浅いもののeスポーツに深い見識をお持ちです。「対象ゲームの種類やオッズの追加、ページレイアウト、欲しいコンテンツ、特別イベントの開催など、どんなことでも良いからリクエストを待っているよ!」と話をしていただきました。

eスポーツベッターの方は、何かアイディアがありましたら気軽にお寄せください!(個人的にも、eスポーツ関連のガジェットプレゼント企画の開催や、いくつかのリクエストを投げました)

【貴重】トレーダーから聞いたオッズ計算の裏話

ブックメーカーのトレーダーにインタビュー(貴重!)

さらに、会場ではピナクルのトレーダー(オッズを作る専門職)の方とも会話する機会がありました。こちらはマシュー氏、20年以上の経験を持つ大ベテランのトレーダーです。

一人のベッターとしては、これほどワクワクする瞬間はありません。酒を片手の立ち話ですが、いくつか気になることをうかがいました。

どうやってオッズを作っている?

まずオッズはどのように算出しているのかという点について聞いてみました。

マシュー氏によると、根拠となる要素は4つ。そのスポーツ・試合におけるスタッツデータ、さらに他のブックメーカーによるオッズなどのマーケットデータ。この2つを特殊な演算機に入力することで、オッズの概算を導きます。そこに、プレイヤーによるベットデータや、ニュース・SNSなどのメディアデータを考慮して調整を加えていく、というのが大筋のプロセスのようです。

「オッズ作りは言わば情報戦」
「TwitterのAPIを用いて、特定のワードで情報を抽出して判断材料に加えている」
「特にテニス、ゴルフ、格闘技などの個人競技はプライベートな情報も考慮する」

と同氏。例えば、恋人との関係、結婚、出産、離婚、家族関係、引っ越し、そのほかメンタルに影響を与えるであろう各種要素に関し、リアルタイムの情報収集にTwitterやニュース(Yahoo Japanさえも)を参考にすると言及しているのは興味深かったです。

オッズ設定に関する裏話

また、時にはプレイヤーのベットデータがオッズの調整に大きく関与することがあるとのこと。その具体例として、ゴルフの松山英樹の話があがりました。

2021年にアジア人初のマスターズ覇者となった松山英樹。彼は2022年3月以降に首に痛みを発症し、大会棄権や満足なパフォーマンスが発揮できない状態が続いています。

(すいません、どの大会かは忘れてしまいましたが)、松山とジョーダン・スピースが並ぶアウトライトマーケットにおいて、とある日本人のプレイヤーが最初にスピースにベットしていたことがマシュー氏の目に留まったようです。「この日本人は何か情報を掴んでいるに違いない」と直感したマシュー氏は、リサーチの結果、松山の首の痛みに関する情報に辿り着き、オッズに修正をかけたそう。「信頼できるベッターの挙動は、根拠を含んでいる」という前提です。

相撲に関しても同じことが言えます。相撲は、各力士の技量・強さをレーティングしてオッズ設定の土台としていますが、データの量が圧倒的に不足しています。そのため、ある特定の日本人プレイヤーが誰にベットするのかも検討材料になっていると話してくれました。

つまり言い換えると、スタッツデータやマーケットデータが不足している市場については、マシュー氏を含むトレーダー陣も「何倍のオッズが適正か」を予想するギャンブラーと同じ。どのような値付けをすれば良いのか、経験に基づく直感に従うということも少なからずある。そして、ベッター側の方が情報量が豊富だと判断すれば、そのベットからも学ぶのだそうです。

eスポーツは○○も見ている

LOL、Dota、CS;GO、ヴァロラントなど、eスポーツの主な競技はチーム戦です。eスポーツは単なるゲームではなく、大会で勝ち抜くためにチームメンバーが共同生活をして日々練習に励むという、非常に過酷な側面もあります。ところが、チームに在籍する選手はまた若い世代が多く、精神的に未熟な部分も否めません。

ここにオッズ設定の判断材料が潜んでいます。例えば、引っ越しによる居住環境の変化、ホームシック、共同生活によるストレス、仲違いといったファクターが、その選手の出場・不出場、チーム全体のパフォーマンスにも関与します。

そのため、SNSでこれらの情報が出ていないか、常に目を光らせているのだとか。メディアの情報は真偽不明なものが多く判断には苦労するとも付け加えていました。

アービトラージを歓迎している理由は?

ピナクルは業界で唯一、アービトラージベッティングを容認しています。最後に本件についても聞いてみたところ、これは「他社よりも良いオッズを出している」ことを示すプロモーション的な側面を持っているそうです。他社オッズと組み合わせてアービトラージとしてのベットされても、ビジネス上は何の問題もないとの話でした。ちなみに、ロシア人が積極的にアービトラージベットを行なっているらしいです。

ピナクルのトレーダーからの裏話
(熱っぽく語るマシュー氏。トレーダー業への愛と情熱が感じられます)

カンファレンスの会場ではトレーダー部門のトップの方に挨拶をしましたが、実務レベルの話はマシュー氏に多く語っていただきました。数分間の立ち話でしたが(次回はさらにいろいろ聞いてみたいと思います)、話の内容が面白いのはもちろんのこと、マシュー氏のスポーツ愛、トレーダー業への情熱がひしひしと伝わってきました。

前述のとおり、ピナクルは、オッズを他のブックメーカーにも提供して利益を得ています。勝てるプレイヤーや予想力のあるプレイヤーは、徹底的にリサーチを重ねてベットしているわけで、その1つ1つの選択は多くの情報や意味を含んでいます。

それらの反映として調整されたオッズは、言わば"集合知"という名のコンテンツ。この知財を販売して利益を産むビジネスにおいて、私たちベッターは単なるお客ではなく、ピナクルに情報提供するサポーターとしての側面があるのかもしれません。だからこそ、勝てるプレイヤーを歓迎しているのかと、この話を聞きながら改めて腑に落ちました。

コンテンツ担当のスティアン氏、eスポーツ担当のアレックス氏、そしてマシュー氏のような深い知見と情熱を持ったスタッフが働いているのを知り、プレイヤーとしてもピナクルの信頼度が大きく上がった次第です。

当サイトとのコラボ企画

日本人マネージャーが就任したことで連携がスムーズになったこともあり、今後当サイトでピナクルに絡むスペシャル企画などもご用意できそうです。具体的な内容は追って掲載しますので、ピナクルご利用中の方はお楽しみいただけますと幸いです。

今回のピナクル取材まとめ

いかがでしょうか?ピナクルのオフィスの様子、社風やトレーダーの話など何か参考になる部分はございましたか?

最後に、プレイヤーに関係ある情報をあらためてまとめます。

  • ビッグベットリーダーボードの継続実施
  • 2023年夏に25周年イベント開催
  • 競馬マーケット再実装は未定
  • オッズの種類は随時追加
  • eスポーツ関連リクエストはいつでもウェルカム
  • 当サイトとコラボ企画も開催

今回はマネージャーのW様、そして各担当の皆様ありがとうございました。当サイトでは、上記に絡むことはもちろん、そのほか今後もピナクルの最新情報は随時アップしていきますので、プレーのお役に立てば幸いです。

ピナクルは本格的なスポーツベットのプレーにおいては外せないブックメーカーです。これからも皆様がガッツリ勝利されることをお祈りしております!

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