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iGBロンドン2024カンファレンスレポート|ブックメーカー各社の最新情報まとめ

iGB2024ロンドンカンファレンス取材レポート

2024年2月、ロンドンで開催されたゲーミング業界の国際カンファレンス「iGB Affiliate in London 2024(別名ロンドンアフィリエイトカンファレンス:LAC)」に出席しました。ブックメーカー各社のマネージャー様からさまざまな情報を仕入れてきましたので、ザザッとご紹介していきます。ご使用中のブックメーカーに関する直近のアップデートをご確認ください!

Sportsbet.io

Sportsbet.io取材2024

まずはスポーツベットアイオーから。日本人マネージャー二人からお話をうかがいました。主なトピックは以下の4つです。

  • NFT競馬「ZedRun」導入
  • 麻雀ベットもじわじわ浸透
  • 今後は格闘技にも注力
  • いくつかの改善をご提案

Sportsbet.ioのZedRunとは?賭け方は?

2023年末頃、スポーツベットアイオーはZedRun(ゼッドラン)という賭けのマーケットを追加しました。ZedRunがどのようなものか簡単に説明すると、NFTの競走馬を買って育成し、ゲーム内で開催されるレースに挑戦して賞金(仮想通貨)を稼ぐことができる、言わばバーチャル馬主ゲームです。スポーツベットアイオーでは、このゲーム内のレースがベット対象となり、私たちは自由に賭けることができます。賭け式は、単勝と2着以内の予想です。

つまり、ZedRunそのものに参加して、馬を購入してレースに出して賞金を狙うこともできますし、スポーツベットアイオーを使えば自分が育てた馬が出るレースに賭けることもできるわけです。ZedRunの参加に必要な仮想通貨や参加方法は、検索して詳しいページをご覧ください。

ZedRunへの賭けは「賞金付きNFTゲーム&ベッティング」という新境地。導入からまだ日は浅いですが、じわじわとベッターが増えているのだとか。レースの様子も視聴できますから、気になる方はぜひチェックを。個人的にも、ここは掘り下げ甲斐がありそうだと感じています。

Mリーグに賭けられるブックメーカー

また、スポーツベットアイオーは麻雀のマーケットも追加しました。と言っても麻雀のプレイができるのではなく、日本で行われている麻雀プロリーグ「Mリーグ」の各対戦の勝敗予想の賭けです。

こちらも一定数のベッターがいるそう。賭け式の数がまだ少ないため、たとえば「対局中に役満が出るか?Yes/No」のような切り口はどうかと提案しました。(出たら個人的にも嬉しい)

あと、今後のプランをうかがったところ「これからは格闘技にもっと注力する」とのこと。具体的には、まだこれから模索するようです。そこで、マーケットの種類を増やすだけでなく、既存のUFCやボクシングの賭け式の種類を追加してほしいと提案しました。たとえば、「A選手が●ラウンドでサブミッション勝ち」のような。プロバイダー次第ですが、今後に注目です。

そのほか、ライブ速度の向上、バスケのプレイヤープロップ拡張など、以前当サイトで実施したアンケートにて頂戴した改善案のコメントを改めてお伝えしました。

スポーツベットアイオーは世界各国で大きくシェアを伸ばしていて、特に仮想通貨を利用するベッターには超ハイローラーも多数いらっしゃるそうです。(そのエピソードも別コラムでご紹介します)

Stake

取材2024

続いてはステークの情報です。会場で一際大きなスタンドを構え、スポンサーを務めるF1チームの最新マシンの実機がドーンと置いてありました。また、Stakeのロゴが入ったUFCのリングのようなブースや、チャンピオンベルトを巻くこともできました。そんなステークで得たトピックは以下です。

  • 競馬導入予定!!
  • 100億投入!F1スポンサー特典充実
  • 出金上限なし!高額賞金一括引き出し
  • 日本人スタッフ50名体制

一番大きな話題はこちら。ステークがついに競馬を導入します!時期は2024年内で、現在テスト段階。オーストラリアの大手企業との提携によるサービスらしく、ほかの日本語ブックメーカーとは異なるオッズプライスが期待できそう。競馬ベッターは選択肢が広がりますね。

ステークF1チームのマシン

ステークは昨シーズンからF1のアルファロメオ(ザウバー)のスポンサー活動をおこなっています。今季からはタイトルスポンサーとなり、ザウバーは「ステークF1チーム」として2年間活動します。グリーンのカラーリングが美しい今季のマシンは、フロントローズ、サイドポッド、リアウィングにStakeのロゴがびっしり。このスポンサー契約には100億円以上が投じられました(驚)

このスポンサーシップにともない、ステークの利用者にはさまざまなボーナスの提供や、VIPプレイヤーにはF1観戦招待などのキャンペーンが実施される見込みです。F1ファンは要チェックですね。

ステークもスポーツベットアイオーと同じく仮想通貨を賭けてプレーできるサイトであり、両者はともに仮想通貨で得た賞金の出金上限額がありません。問題なければ青天井で引き出すことができます。具体的に、ステークでは直近で「10億円相当の資金を一括で引き出したお客様がいらっしゃった」とのこと。凄い…

現在、ステークはオーストラリアの本社とセルビアのカスタマーサポート部門あわせて数百名が働いています。日本人スタッフは50名ほど。カスタマーサポート部門には30名ほどが在籍し、世界中のプレイヤーにサービスを提供しています。

潤沢な資金を持つステークは、今年もさらなる飛躍を遂げる予感。引き続き注目です。

William Hill

WilliamHill取材2024

次はウィリアムヒル。今年は3年ぶりにオフィスにお邪魔して、ミーティングをおこないました。888ホールディングスがウィリアムヒルを買収してから初めての訪問。エントランスの888のロゴが新鮮です。

  • 日本語サイトでベットビルダー使用可能に
  • 競馬は変わらず人気、ただ…
  • マッチベター利用者増

WilliamHillのBuildyourodds

いまでは多くのブックメーカーで使用できるベットビルダー(1つの試合のなかで条件を組み合わせてオッズを自作できる機能)も、ウィリアムヒルでは英語サイトでのみ使用可能で、日本語版サイトは非対応という状態が続いていました。しかし、2024年2月6日ようやく日本語サイトにも対応し、サッカー(トップリーグや主要国際大会)とNBAで使えるようになりました。使用可能な試合は、オッズ一覧のトップに「Build #YourOdds」というメニューが表示されます。サッカーのビッグゲームの場合は、ウィリアムヒル特有の「選手が右足でゴール」「ヘディングでゴール」など細かなスタッツも条件に組み込めます。

ウィリアムヒルでは、サッカーやバスケやテニスなどのスポーツはもちろん、競馬も人気の賭けの対象です。特に注目度が高いのは凱旋門賞やドバイWCなど日本馬が出走する国際レース。ただし、日本馬の成績によって会社側の黒字・赤字が左右されるらしく、結構な頻度で「今年のこのレースは赤字でした」という話を聞きます。それだけプレイヤー側が勝ち越しているということ。今後も引き続き賞金を巻き上げましょう(マネージャー様すいません)競馬ベッターはウィリアムヒルもぜひ選択肢に加えてみてください。

しかし、ウィリアムヒルの利用にあたってのネックは入出金手段が限られること。VISAのデビットカードで入金して銀行送金で回収するか、ペイズ(ネット口座)による入出金、そしてマッチベター(ネット口座)利用の3通りです。このなかで、マッチベターに改善がありました。これまでマッチベターの入金にはクレジットカードが使えない(ゲーミング用の資金の入金にはカードが使えない)状態でしたが、規制が緩和されてVISA・マスターカードでマッチベターに資金を入金できるようになったそうです。

よって、ウィリアムヒルに直接カードで入金できなくても、マッチベター経由で間接的に利用可能となりました。こういった緩和から、ウィリアムヒルに資金を入金する際にマッチベターを使うプレイヤーが少しずつ増えてきたそうです。

Betway

Betway取材2024

ここからはベットウェイの情報です。カンファレンス会場には、ベットウェイがスポンサーをつとめるウェストハム・ユナイテッド所属のジャロッド・ボーウェンをはじめ複数の選手が来場しました。うかがった話は以下の4点です。

  • eサッカーベッターが集う
  • ベガウォレット導入予定
  • 中の人が語る規制回避のコツ
  • EURO&コパアメリカに向けての大型企画

ベットウェイでは、eサッカーが人気です。

ブックメーカーのeサッカーとは?

eサッカーとは、画面の向こうで実際のプレイヤーがゲームのサッカーで対戦し、その勝敗やスコアを予想するマーケットです。ベットしている人数は決して多くはないものの、常に一定数のプレイヤーがいるのだとか。プレイヤーの戦績やクセなどを分析して楽しんでいるのかと。

入出金関連では、ベガウォレットの導入が決定しています。ただし社内人事やスタッフ不在の兼ね合いで稼働開始が伸びています。続報をお待ちください。

今回のミーティングでは、プレーに役立つちょっとしたヒントも教えていただきました。ずばりエラーオッズとベット規制について。エラーオッズとは、明らかな倍率設定ミスのオッズです。どれがエラーオッズなのかを探し出すこと自体が困難ではありますが、意図せずしてエラーオッズに賭けてしまったり、魔が差してしまったと受け取れる場合は、一度ベットするだけで規制される可能性は低いです。

そして、一つのスポーツよりも、いろいろなスポーツ・マーケットに賭けている方がトレーダーに好まれるそうです。サッカーしか賭けないプレイヤーはどこの国にも多いようですが、たとえばサッカーの「カードマーケット」の狙い撃ちや、ブーストオッズしか手を出さないプレイヤーは目立ちやすい。金額が低ければ気にすることはないとのことですが、エラーオッズにしても特定の何かをピンポイントで狙うベッターは、トレーダーの目に留まるのでしょう。よって、アカウントの保全を考えるなら、ベット対象の偏りにも意識してみてください。

あと、ベットウェイでは今夏開催のEUROとコパ・アメリカにて、全世界共通の大型リーダーボード企画を開催予定です。サッカーファンには楽しみですね。

ウェストハムの選手とマネージャー

こちらの写真はカンファレンス会場に来場していたウェストハムの選手たちと、Betwayのマネージャー。選手は左からアルフォンス・アレオラジャロッド・ボーウェンエドソン・アルバレス。ウェストハムやブライトン、そして昨年から新しくスポンサーを始めたアーセナル関係のプロモーションイベントにも期待です!

Pinnacle

Pinnacle取材2024

次はピナクルの情報を。他社ブックメーカーとは少し方向性の異なる話をうかがいました。

  • "原点回帰 - Back To Besic"
  • キャッシュアウトは直前で…
  • バスケベッター大幅増

昨年で25周年を迎えたピナクルの今年のコンセプトは、Back to Besic(原点回帰)です。昨年は、世界的にさまざまな宣伝や一部ボーナスの提供などプロモーションを試みてきたみたいですが、それらをストップして「高オッズの提供とベット規制なし」を提案するピナクルの本質に立ち返るそう。この原点回帰に伴い、人事移動がおこなわれ、昨年お邪魔したロンドンオフィスも閉鎖となりました。

ピナクルは、「どれだけ勝っても規制がない」というスポーツベットの実用面における最高の強みを持っています。その路線を維持していただけることは、プレイヤーにとってありがたい話。このまま30年、40年とサービスを続けてほしいですね。

なお、昨年の夏ごろに追加予定だったキャッシュアウト機能は、基本へ戻る方向転換にともなって導入見送りとなりました。実際は、すべてのテストが完了してあとはONのボタンを押すだけの、実装の1日前にストップが決定したそうです。

ただ、キャッシュアウトの導入が消えようが関係なく、ピナクルのプレイヤー数は順調に伸びています。サッカーや野球やテニスに賭ける人はもちろん、それよりもバスケベッターが大幅に増えたそうです。NBAやBリーグベッターの界隈でピナクルは人気のようですね。

遊雅堂

遊雅堂取材2024

続いては遊雅堂です。会場は撮影NGでしたので、プレゼントにいただいた姉妹ブランド「ベラジョン」の入浴剤を掲載。ドーパミン放出温泉になりそうですが、ちゃんとほっこりできました。遊雅堂のトピックは以下の3つです。

  • 日本代表戦応援イベント継続
  • ウェルカムオファー倍増
  • 初心者はお気軽にご質問どうぞ

遊雅堂の日本代表応援フリーベット

遊雅堂の目玉プロモーションの一つ「日本代表応援オファー」は今後も継続です。このオファーは、サッカーの日本代表チームの試合に賭けて、もし予想が外れてもフリーベットで返金される救済型ボーナス特典です。基本的には日本の勝利オッズが対象で、賭けて当たれば賞金ゲット。負ければ返金(上限あり)で、リスクを減らしてベットを楽しむことができます。サッカー以外の、バスケやラグビーの代表チームが対象となることもあります。

日本代表の試合があるとき、カジュアルに応援ベットをするなら遊雅堂をチェックしてみてください。

そして、 2月19日 ~ 2月29日はウェルカムオファーがアップグレードし、初回ボーナスが倍額となります。通常は初回2,000円のベットで5,000円のフリーベットがもらえるのですが、この期間に登録した方は、2回目のベットでも5,000円ゲット。つまり、2回のベットで10,000円のベット資金を獲得できます。すでにサイトを利用中のプレイヤーには関係ない話ですが、未使用でしたらこの期間にお試しを!

遊雅堂はスポーツベットを始めたてのビギナーベッターの利用が多く、カスタマーサポートには「この賭け式のルールを教えてほしい」「このオッズはどういう意味?」といった質問も寄せられるそうです。遊雅堂のサポートには100名ほどの日本人スタッフが在籍していて、ベットに関するマニュアルも充実しています。「どんな質問でもお気軽にどうぞ!」とおっしゃっていましたから、スポーツベットをはじめたての初心者にとっては心強いサポーターとなるでしょう。ぜひ使い倒してください(笑)

1xbet、Bet365、そのほか

このほか、1xbetBet365のマネージャー様とも会いました。彼らは特に目新しい情報がなく、平常運転です。1xbetについては、昨年に人事移動で社内の風通しがよくなり、いろいろ柔軟に対応しやすくなったとのこと。プレイヤーも増えているそう。Bet365のほうは、完全にマイペースで世界最大手サイトとしての道を歩んでいる感じでした。

新しいブックメーカーの話もいくつかうかがいましたので、それらの情報は随時アップデートします。

最新のベットマーケットの話題

あと、会場を歩いている際にユニークなベットマーケットをみつけました。

T-basket 24/7 Twain Sport

これは「T-Basket 24/7」というもので、betgamesというプロバイダーが提供しています。2人の選手がいろいろな角度からシュートを放ち、制限時間中に何本決められるかというゲームで、その勝敗予想、スコアのオーバーアンダー、コレクトスコア、ハンディキャップなどに賭けることができます。

数分おきに次のゲームが開催されるため、短時間でベットを楽しめるようです。これと同じようにT-Kickというサッカーのゲームもあります。日本語対応のブックメーカーでT-BasketとT-Kickを導入しているサイトはまだほぼ無いようなので、今後どこかが採用したらお楽しみください。

まとめ

iGB2024

ここまで長文お読みいただきありがとうございました!ザッと情報を並べた簡単なレポート記事で少々味気ないものとなってしまいましたが、ご使用中のブックメーカーについて参考になる部分があれば幸いです。

今回のカンファレンスでは、いくつかのブックメーカーの方々から国際的なベッティング業界の展望や、各国のプレイヤーの動向などの話もうかがってきました。そうしたトピックは別のコラムにてご紹介を予定しています。

また、何人かのマネージャー様には「国を問わず、昨年(および最近)のスポーツイベントにおいて、記憶に残るプレイヤーの大勝エピソード(また、ブックメーカー側が大損した話)はありますか?」と質問しました。スポーツベッターにとっては、各社の最新情報よりもこちらの方が興味深いかもしれません(笑)想像を超えるような金額を勝ち得たさまざまなエピソードをお話いただきましたので、後日まとめて掲載します!

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