全豪から早4ヶ月、次のグランドスラムが始まりますね!今回で123度目となる全仏オープン(French Open)の2019年大会本戦は5月26日から6月9日まで。例年どおりフランス・パリ郊外のローラン・ギャロスにて開催されます。
昨年の男子シングルス王者はラファエル・ナダル、女子はシモーナ・ハレプで、ブックメーカーによる優勝予想オッズを振り返ってみると二人とも本命、ナダルは1.4倍、ハレプは6.5倍でした。(賭けていた方は的中おめでとうございます)
ナダルの1.4倍。これは大会中7試合を勝ち抜いて的中扱いとなるオッズとしては異例の低さ。ドローの同じ山にジョコビッチがいなかったことやフェデラーの欠場などもあってのことですが、期待どおりに最多優勝記録を11に伸ばしました。
果たして、今年も王様の独壇場かそれとも牙城を崩す新チャンピオン誕生なるか。そして彼らの今年の評価はいかがなものか!?このページでは、全仏オープン2019の大会開始前のブックメーカーによる優勝予想オッズ、そのほかの特殊な賭け方について情報をまとめています。錦織・大坂、その他気になる選手の評価チェックにご活用ください!
シーズンごとの記録
下記ページにて、テニス全仏オープンの毎年の男子シングルス・女子シングルス優勝予想オッズをまとめて記録しています。「今季の本命は誰だ?」「過去の優勝者は誰だった?」「オッズは何倍だった?」といったチェックにご活用ください。ブックメーカーの全仏オープン優勝予想オッズまとめ【毎年更新】
全仏オープン2019男子シングルス優勝予想オッズ
まずは男子シングルスから。
(ドロー発表後、10betの5/25時点オッズ)
優勝予想オッズ
ラファエル・ナダル(32歳,2位) 1.90
ノバク・ジョコビッチ(32歳,1位) 3.25
ドミニク・ティエム(25歳,4位) 7.00
ステファノス・シチパス(20歳,6位) 19.00
ロジャー・フェデラー(37歳,3位) 21.00
アレクサンダー・ズベレフ(22歳,5位) 29.00
スタン・ワウリンカ(34歳,28位) 41.00
J. デル・ポトロ(30歳,9位) 51.00
ダニール・メドベージェフ(23歳,14位) 51.00
ファビオ・フォニーニ(31歳,12位) 51.00
錦織 圭(29歳,7位) 67.00
カレン・ハチャノフ(23歳,11位) 67.00
ガエル・モンフィス(32歳,16位) 67.00
ディエゴ・シュワルツマン(26歳,20位) 81.00
ボルナ・チョリッチ(22歳,15位) 81.00
フェリックス・オジェ-アリアシム(18歳,26位) 81.00
マリン・チリッチ(30歳,13位) 101.00
ダビド・ゴフィン(28歳,29位) 101.00
デニス・シャポバロフ(20歳,24位) 101.00
グリゴール・ディミトロフ(28歳,46位) 101.00
5/25時点
一番最後の数字がオッズです。年齢、最新のATPランキングも併記しました。今年もナダルが本命で1.9倍。ジョコビッチが対抗。ティエム、チチパスら次の世代が続き、フェデラーが21倍。錦織選手は67倍という高い倍率が与えられています。
過去の優勝者は?(直近15年)
ここ最近の過去の優勝者もチェックしてみましょう。
過去の優勝者
2004 ガストン・ガウディオ
2005 ラファエル・ナダル
2006 ラファエル・ナダル
2007 ラファエル・ナダル
2008 ラファエル・ナダル
2009 ロジャー・フェデラー
2010 ラファエル・ナダル
2011 ラファエル・ナダル
2012 ラファエル・ナダル
2013 ラファエル・ナダル
2014 ラファエル・ナダル
2015 スタン・ワウリンカ
2016 ノバク・ジョコビッチ
2017 ラファエル・ナダル
2018 ラファエル・ナダル
2019 ???
スペインの国旗がひたすら並んでいますね。15年間のうち11年はナダル。
彼がプロに転向したのは2001年、15歳の頃。2004年にツアーで初優勝し、翌05年から急成長。マスターズのモンテカルロとBNLイタリア国際を立て続けに獲り、続く全仏で四大大会初制覇。このとき19歳2日で最年少記録を更新しました。
そこから怒涛の4連覇。09年は膝の故障により4回戦で敗退して5連覇ならず。しかし翌年には全試合ストレート勝ちで再び王座につき、14年まで5連覇。13年には4回戦で錦織もストレートで下しています。
以降2年間は怪我の影響で得意のクレーでも不調が続き、15年はジョコビッチに準々決勝で破れ、16年は3回戦を前に棄権しました。ところが翌年には再びカムバック。全試合ストレートで10度目の優勝を成し遂げ、去年もわずか1セットを落としたのみ。準々決勝のディエゴ・シュワルツマンとの試合では、相手に1セット先取されたものの雨で試合が延期になり、翌日3セット連取して逆転突破。もはや天候まで味方に。
今年のクレーコートでの成績は、モンテカルロマスターズ、バルセロナオープン、マドリードオープンで準決勝敗退。先日のBNLイタリア国際はジョコビッチを破って今季初優勝&同大会連覇、自身の最多記録を9に更新しました。3大会連続ベスト4止まりで全仏もやや不安視されていましたが、直前のローマでの優勝によってメンタル面も上向いたかと。
優勝オッズ以外のアウトライト系オッズ
四大大会は、予選が終わってドロー発表後に「トップハーフ・ボトムハーフどちらの選手が優勝するか?」や、4分割したどのブロックの選手が優勝するか、○○選手はどこまで勝ち進むか?(どこで敗退するか?)などの特殊な賭け方が用意されます。結構狙い目なオッズがあったりするので、事前にチェックしてみてください。(こちらにも掲載します。優勝オッズも大きく動く可能性がありますので、随時更新します)
追記
5月25日、本戦スタート前日に発表されました。以下がその特殊オッズです。(選手名に英語と日本語が混在しているのは、10betで発表されていた表記のとおりに掲載しているためです)
Winning Half
これはドローのトップハーフとボトムハーフ、どちらの選手が優勝するかを予想するオッズです。ナダルが入ったボトムハーフが1.51倍、トップは2.35倍。
この類似オッズでWinning Quarter(4分割で予想)のオッズは
第4クオーター 1.66倍
第1クォーター 2.85倍
第2クオーター 7.75倍
第3クオーター 8.75倍
となっています。さらに、各クォーターを勝ち抜く(準決勝に進出する)選手を予想する賭けがこちら。
第4クォーターはナダル1.08倍で圧倒的大本命。同じ山の錦織選手は10.75倍となっています。
決勝進出予想オッズ
決勝へ進む選手を予想するオッズもあります。
決勝進出予想オッズ
ラファエル・ナダル 1.28
Novak Djokovic 2.05
ドミニク・ティエム 4.45
Stefanos Tsitsipas 10.75
ロジャー・フェデラー 12.75
アレクサンダー・ズベレフ 12.75
フアン・マルティン・デル・ポトロ 18.75
Stan Wawrinka 22.50
Fabio Fognini 22.50
Daniil Medvedev 30.50
錦織 圭 30.50
Borna Coric 40.25
Karen Khachanov 50.25
Gael Monfils 50.25
Diego Schwartzman 50.25
グリゴール・ディミトロフ 50.25
Jo-Wilfried Tsonga 50.25
Roberto Bautista-Agut 50.25
マリン・チリッチ 66.00
Marco Cecchinato 66.00
Elimination Stage(敗退ステージ)
Elimination Stageというオッズは、「どこで大会を去るか」を予想する賭け。こちらは錦織選手のオッズです。
第2ラウンド 2.75
準々決勝 3.35
第1ラウンド 5.40
第3ラウンド 5.40
第4ラウンド 5.90
準決勝 30.50
準優勝 66.00
勝者 66.00
2回戦敗退が最低オッズ。これはファンとしてはこのとおりになって欲しくないですね。以下、発表されていた各選手の同様のオッズです。
敗退ステージの"勝者"オッズは、実質的には優勝予想と同じです。しかし倍率が若干異なる(すべて優勝オッズの方がほんの少し高い)ため、優勝すると考えるなら優勝オッズの方で賭けた方がお得です。こちらの賭けでは、ドローを踏まえて対象選手がどのあたりで格上と当たって負けるかを考えながら狙ってみてください。
全仏オープン2019女子シングルス優勝予想オッズ
さて、次は女子のオッズをご覧ください。
(10betの5/25時点のオッズ)
優勝予想オッズ
シモーナ・ハレプ(27歳,3位) 5.00
キキ・ベルテンス(27歳,4位) 9.00
大坂なおみ(21歳,1位) 12.00
セリーナ・ウィリアムズ(37歳,10位) 13.00
ペトラ・クビトバ(29歳,6位) 13.00
スローン・スティーブンス(26歳,7位) 15.00
カロリナ・プリスコバ(27歳,2位) 15.00
エリナ・スビトリナ(24歳,9位) 17.00
アシュリー・バーティ(23歳,8位) 19.00
ガルビネ・ムグルサ(25歳,19位) 21.00
アンゲリク・ケルバー(31歳,5位) 21.00
マディソン・キーズ(24歳,14位) 26.00
ビクトリア・アザレンカ(29歳,42位) 26.00
ベリンダ・ベンチッチ(22歳,15位) 29.00
ビアンカ・アンドレースク(18歳,22位) 29.00
ヨハンナ・コンタ(28歳,26位) 34.00
アネッタ・コンタベイト(23歳,17位) 34.00
ダリア・カサトキナ(22歳,21位) 41.00
キャロライン・ガルシア(25歳,24位) 41.00
マルケータ・ヴォンドロショーヴァ(19歳,31位) 41.00
5/25時点
本命は昨年女王のハレプ。続いてオランダのベルテンス。今年はすでに2月のサンクトペテルブルク(ハード)と、先日のマドリードオープン(クレー)決勝でハレプを破って優勝しています。そして日本人として初めて四大大会第1シードで参戦する我らが大坂選手は3番手。その次にセリーナ。
過去の優勝者は?(直近15年)
過去の優勝者
2004 アナスタシア・ミスキナ
2005 ジュスティーヌ・エナン
2006 ジュスティーヌ・エナン
2007 ジュスティーヌ・エナン
2008 アナ・イバノビッチ
2009 スベトラーナ・クズネツォワ
2010 フランチェスカ・スキアボーネ
2011 李 娜
2012 マリア・シャラポワ
2013 セリーナ・ウィリアムズ
2014 マリア・シャラポワ
2015 セリーナ・ウィリアムズ
2016 ガルビネ・ムグルサ
2017 エレナ・オスタペンコ
2018 シモーナ・ハレプ
2019 ???
女子の結果は男子ほど片寄っておらず、05年~07年のジュスティーヌ・エナンの3連覇以降は誰も連覇していません。ここ10年間で8人が優勝しています。男子はもはや「ナダルか否か」になっていますが、女子は「誰が優勝するか」というオープンな状態。ブックメーカーのオッズもそれを反映して、上位勢でも比較的高い倍率がついています。2年前のオスタペンコは当時20歳、WTAランキング47位の全仏史上もっとも低いランクで大会を制覇しました。
本命ハレプの連覇かあるいは再び新たな女王が誕生するのか。大坂選手がもしも優勝すれば、去年の全米から今年の全豪・全仏とグランドスラム3連続優勝の快挙に。クレーは苦手なようで成績は決して良いとは言えませんが、応援したいですね。(キャリア中のサーフェス別の勝率はハード62%、グラス59%、クレー56%)
優勝オッズ以外のアウトライト系オッズ
女子でもWinning HalfやQuarter予想オッズが出ていました。
Winning Half
トップハーフ 1.60
ボトムハーフ 2.15
Winning Quarter
第2クオーター 2.95
第1クォーター 3.45
第3クオーター 3.70
第4クオーター 4.30
クォーターごとの1位予想(準決勝進出)オッズ
各クォーターの上位勢を何人かピックアップして賭けておくとおもしろそうです。
全仏オープン2019の賭けのヒント
全仏オープンの優勝予想系のオッズに賭けるなら、男子は「ナダル + 何人かの気になる選手を組み合わせた賭け」がおもしろいかと。当サイトのスポーツベッティング計算機に優勝オッズを入力して、回収率を計算しながら選んでみて下さい。
例えば、ナダル2.1倍とジョコビッチ3.4倍(ドロー発表前の数字で計算しています)の二つを組み合わせると回収率は129%、約1.3倍になります。10,000円用意してナダルに6200円、ジョコビッチに3800円賭けたら、
ナダル優勝 2.1倍 x 6200円 = 13,020円
ジョコビッチ優勝 3.4倍 x 3800円 = 12,920円
このように、二人のうちいずれかが優勝すれば約3000円プラスになります。この要領で、例えばナダル2.1倍+ティエム6倍なら155%。ナダル2.1倍+シチパス17倍なら186%。あえてナダルを外してティエム6倍、シチパス17倍、ズベレフ23倍ら若手に期待するなら371%、実質3.71倍。もとの優勝オッズよりかなり倍率は下がってしまいますが、複数の選手に期待しながら大会を楽しめます。ドローが発表された後に、ナダルが入ったハーフと反対から何人か候補をピックアップしてみてください。
そして、オッズが高い女子の方がこの賭け方は有効です。大坂選手を含めつつ、ハレプ、クビトバ、ムグルサあたりの組み合わせはおもしろそう。(例えば大坂+ハレプは352%、大坂+ムグルサは763%)
全仏オープン2019ベッティング関連情報
全仏はすべてのブックメーカーにて賭けの対象となりますので、どこでも賭けることができます。優勝予想の他、試合の勝敗予想、セット予想、タイブレークの有無など切り口多彩。試合中にも賭けられるので、すでに使っているサイトがあればオッズをチェックしてみてください。テニスオッズの種類やベット方法は下記にて詳しく解説しています。
当ページの情報は、大会開幕前は優勝候補や前評判のチェックに、終了後は振り返りの参考情報として自由にお使いください!