アジアカップ2019決勝トーナメント初戦、虎の子の1点を守り抜いてサウジアラビアに辛勝した日本。準々決勝の相手は、PK戦でヨルダンを破って勝ち上がってきたベトナムです。過去3度対戦して1度も負けたことがないのですが、初戦から2日のインターバルで疲労が蓄積するなかでの一発勝負、何か起こるかわかりません。
果たして、ベスト4入りは日本かベトナムか?ここでは、試合情報、過去の対戦結果、そしてブックメーカーの勝敗予想オッズなどをまとめているので、試合を楽しむスパイスとしてお役立てください!
日本vsベトナム戦の開始時間・スタジアム・FIFAランキング
Asian Cup 2019 Best 8
ベトナム(100) vs 日本(50)
キックオフ:2019年1月24日(木)17:00 (日本時間22:00)
スタジアム:アール・マクトゥーム・スタジアム
()の数字はFIFAランキング
ベトナムはイラン、イラク、イエメンとのグループDを1勝2敗の3位で終え、「各組3位の成績上位4チーム」に入ってトーナメント出場を果たしました。3位で突破した他のチームはバーレーン、キルギス、そしてオマーン。この3チームはトーナメント初戦で敗退したため、ベトナムは3位突破チーム唯一の生き残りです。ヨルダンと90分+延長30分戦い、そしてPK戦を4-2で制してアジアカップの決勝トーナメントで初めての勝利を挙げました。(前回出場した2007年にもグループ突破してベスト8入りしていますが、初戦で破れています)FIFAランキングは現在100位。
日本は初優勝した1992年以降8大会連続で決勝トーナメント進出し、初戦で通算15度目、アジアカップでは6度目となるサウジアラビアと対戦。冨安選手が大会初ゴールを決め、トルクメニスタン戦で堂安選手が記録した日本代表のアジアカップ最年少ゴール記録をさらに塗り替えました。得点後はサウジアラビアの猛攻を凌ぎこの1点を守り抜いての勝利。終盤はハラハラしましたが、とにかく勝って良かった。
両チームの選手
こちらは両チームのメンバーです。黄色はトーナメント初戦で出場していた選手です。
まずは日本。サウジアラビア戦では、すでに決勝トーナメントが決まっていたウズベキスタン戦で休ませた主力が再び起用されました。キーパーは権田選手、後ろは長友、吉田、冨安、酒井選手。中盤は原口、柴崎、遠藤、堂安、そして前に武藤、南野選手の2トップ。
得点が生まれたのはコーナーキックから。前半20分、柴崎選手の蹴ったボールに188cmの冨安選手が合わせて先制。これが試合の唯一のゴールとなりました。
試合終了時のデータによると、ボール支配率は日本が23.7%、サウジ76.3%。パス本数は日本が197、サウジは655本。シュート本数は日本5、サウジ15。これらの数字の面で日本はサウジに3倍圧倒されていたのですが、結果は1-0。ボールを回させて肝心なところは抑える。相手のフィニッシュの精度がそこまでだったのも否めませんが、とにかく守備陣が健闘した試合でしたね。
が、追加点を奪うことはできなかったので、前線には課題がありそうです。武藤選手が累積警告でこのベトナム戦は出場停止、さらに中盤の青山選手は負傷でチームを離脱しました。大迫選手がこのベトナム戦で復帰と報じられていますが、未だ大会ノーゴールの南野、北川両選手らの奮闘にも期待したいところです。
次はベトナムについて。彼らは、昨年開催されたU-23選手権で準優勝、アジア大会もベスト4、そしてAFFスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)で10年ぶりの優勝を果たすなど、目覚ましい発展を遂げているチームです。(特に若い世代が)
今回のチームも平均年齢23.2歳。キーパーのダン・バン・ラムをのぞいてメンバー全員が国内リーグから招集されています。注目選手は、現メンバーで最年長の29歳、最多キャップ数(61試合)、23人の中で唯一A代表の日本と戦った経験のあるグエン・チョン・ホアン選手。ヨルダン戦では美しいクロスを挙げてグエン・コン・フオン選手の同点弾をアシストしました。
チームとしては遠目からでも積極的にゴールを狙ってくる傾向があります。結果こそ1-1でしたが、ヨルダン戦でもシュート19本(枠内7)ということで、相手の13(枠内4)を上回っています。
日本vsベトナムの過去の対戦成績
こちらは過去の対戦成績です。
2011/10/07 | 親善試合 | |
---|---|---|
2007/07/16 | アジアカップ | |
1973/05/20 | W杯予選 |
日本とベトナムは、後者が南北に別れていた時代も含めると合計3回対戦しています。結果は日本の3勝。総ゴールは日本が9点、ベトナムが1点。しかしそれぞれの1点はオウンゴールなので、実質的にはベトナムは日本から未だ1ゴールも決めていません。
直前回の顔合わせは8年前の親善試合。同年1月に行われたアジア杯決勝でゴールを決めた李の1点で日本が勝利しています。
アジアカップでの対戦は1度。2007年のグループステージにて。巻選手の2点、遠藤選手の芸術的なフリーキック、そして中村選手の美しいボレー等によって4-1で日本が快勝しました。
日本とベトナムの直近5試合の結果
日本 1 - 0 サウジアラビア |
ヨルダン 1(2PK4)1 ベトナム |
両チームの直近の成績は上記のとおり。森保ジャパンは発足以降9試合8勝1分の無敗。
日本vsベトナムのブックメーカーの各種予想オッズ
ということで、ここからはブックメーカーによるさまざまな賭けのオッズをご紹介します。以下、優良サイトの10bet、William Hill(ウィリアムヒル)、Sportsbetio(スポーツベットアイオー)から1月23日の16時にピックアップしました。
勝敗予想&準々決勝進出予想オッズ
90分間の勝敗予想オッズは、ベトナムが10.75、ドローが4.65、日本が1.32倍。突破予想はベトナム5.9倍、日本1.11倍。つまり日本が圧倒的に有利だろうとの見込みです。
スコア予想オッズ
スコアの予想オッズでは、1-0と2-0の日本勝利が同率5.7倍の最低オッズ。3-0でさえ10倍を下回る8倍となっているので、日本が無失点で勝つだろうという評価が伺えますね。
ゴールスコアラー予想オッズ
次は選手ごとの賭け。
日本の選手のオッズ
復帰が見込まれる大迫選手のオッズが2.1倍。大会ノーゴールの南野&北川選手らの2.20倍と2.37倍に期待を込めて賭けておくのもおもしろそう。
ベトナムの選手のオッズ
ベトナムの選手のオッズは、ここまで大会2ゴールのグエン・コン・フオン選手が最低オッズ。それでも5.5倍というハイプライスとなっています。
勝ち方予想オッズ
次は勝ち方を予想するオッズを見てみましょう。表示のレギュラータイムとは90分間、つまり前後半での決着を意味します。日本の勝利は1.24倍、延長は7.8倍、PK戦での勝利は16倍です。もしも日本が勝つことに応援賭けするなら、このオッズの1.24倍に賭けるよりも普通の勝敗予想の1.32倍の方がほんの少しお得(勝った時の払い戻しが多い)です。
ちょっと補足ですが、ブックメーカーでは同じ結果を予想する賭けが、別のマーケットに違う倍率で用意されていることがあるので、自分の予想に合わせて最適なオッズを選んでください。このオッズもそうですし、それ以外にも例えば「ドローノーベット(引き分けなら返金)」と、「アジアンハンデ0(ハンデゼロ、勝てば的中負ければ外れ、引き分けなら返金)」というオッズは意味が同じ。ですがほんの少し倍率が違ったりするので、賭けるときは見比べて良い倍率の方にBetを。
得点するチームの予想オッズ
こちらは得点チーム予想。日本が無失点で勝つと予想するならこの1.87倍も狙い目ですね。
この試合、チームの地力を考えると日本の方が圧倒的に有利かと思います。遠目から打たれてこぼれ球を押し込まれるというシーンも想像できなくもないのですが、それでも日本が勝つと思うし、思いたい(笑)
4度目の対戦となる今回、日本が前評判どおりに勝ってベスト4進出なるか。あるいはベトナムがその国旗のような歴史的金星を挙げることになるか。
結果は果たして!!??